ホンダ(HONDA) シビック タイプR ユーロ2010台の限定発売開始
アラフォー世代にとって「シビック=3ドアハッチバック」の図式は、もはや永遠の理想型であり鉄板である。なぜ、日本において3ドア仕様のタイプRが販売されないのか不思議なぐらいだ。 今回の 話題の中心、シビック タイプR ユーロの詳細を、GTNET独自に調べてみた。 まずはフロントまわり。ヘッドライトは細長く鋭利なデザインを採用し、4ドアタイプRよりもスタイリッシュに仕上げられた印象だ。バンパー開口部の両端には、三角形のフォグランプが配置され 、 精悍なイメージを演出する。リヤビューについても、オーバーハングが極限まで切りつめられ "いかにもシビック!"という雰囲気を醸しだす。 大型リヤウイングとマフラーディフューザーの相乗効果で、相当スパルタンに仕上がり、後続車へのアピール度は抜群だ。 ボディサイズは、現行型の4ドアタイプRを比較すると全長が-264mm、ホイールベースが-65mm短く、 全幅は+15mm広い。JAZZ(フィットの英国名)のプラットホームが採用されたと 推測される。タイヤ&ホイールは、標準で18インチを採用するが、本国においては19インチがオプション選択できる模様だ。ボディに対するホイールサイズが極めて大きく、 近未来的なオーラを放つ。サスペンション形状は、フロントがマクファーソンストラット式、リヤはトーションビーム式を採用する。 エンジンは、直列4気筒2.0i-VTECを搭載。最高出力は、4ドアタイプRの225psに対し、3ドア タイプRは201psと数値的には一歩譲る。 これは実用域の使い勝手を重視した"ヨーロッパ・テイストの味付け"といえるだろう。トランスミッションは、6速MTのみの設定とし、FWD駆動を踏襲する。 シビック タイプR ユーロは、日本の4ドアタイプRのような純サーキット性能を追求した過激なモデルでは なく、欧州車全般の特徴であるトータルバランスを追求した"質実剛健なマシン"と推測できる。 サスペンション形式やブレーキシステム、さらに電気制御系などに凝ったシステムを採用するのではなく、スタンダードな手法で仕上げられた正統派ピュアスポーツだ。現地におけるライバル車は、VWゴルフGTIが該当するようだ。 ターゲットはズバリ、大人のスポーツハッチバック。走りも実用性も申し分ないとなれば、 日本上陸が今から楽しみ。販売価格は、自動車雑誌等の情報によると"300万円前後"が予想される。
|