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活用進む”完全”自動運転車。日本では?

コラム (2022/09/22)

今の自動車メーカーにおいて、自動運転の技術開発は欠かせないミッションのひとつ。一方で、既存の自動車メーカーに留まらず、新たに参画する新規企業も少なくなく、中でも自動車大国のアメリカ、そして世界一の人口を誇る中国では、積極的な公道試走が行われているという。日本の自動車メーカーも当然さまざまな開発に着手しているが、世界中で次世代自動車の市場を牛耳ろうと、水面下で激しい競争が続いている。

・自動運転のレベルは6段階に区分
ひと言に「自動運転」と言っても、その内容は細かく分類されている。運転の主体や自動運転の技術到達度、走行可能エリアなどによってレベルを6つに区分しており、「レベル0」は、運転手が運転、「レベル1」はシステムが加減速またはハンドル操作を補助する程度。いわゆる「運転支援」に値する。「レベル2」になるとシステムが加減速とハンドル操作を補助する「部分運転自動化」に区分される。そして、2022年の時点では市販車の販売が始まっている「レベル3」は、システムの要請があれば運転手が操作する「条件付き運転自動化」の扱いに。ドイツ・アウディ「A8」はじめ、日本車ではホンダが「レジェンド」がレベル3を搭載する車両として知られている。

このレベル3になると、システム側が全ての運転操作を行うことが可能になるため、レベル2と比較しても”自動化”の意味が明らかに異なる。原則的にシステム側の責任においてすべての自動運転が行われ、運転の緊急時に運転手が運転操作を担うと聞けば、主体が「人」から「クルマ」に移るため、「ほぼほぼ自動運転」というイメージが膨らむ。

その先は、「レベル4」が高速道路などの特定の条件下で完全自動運転が可能となる「高度運転自動化」にレベルアップ。そして、最高レベルの「レベル5」では、完全に自動運転が可能となり、走行領域の限定も解除される。運転席に乗っているのはドライバーだが、ただ「着座」するレベルであって、すべての操作をクルマが主体的に行うことが可能となる。

・レベル3からレベル4へ。各社開発が進む
現在、積極的な自動運転開発が進むのは、アメリカそして中国と言われている。アメリカでは、主要都市において運転手のいない自動運転車の商用運行が広がってきている。実際には、アメリカ・グーグル傘下のウェイモが完全無人運転の配車サービスを運営中。提供するアプリから依頼した配車サービスでは、後部座席に乗り込み表示された「乗車開始」のパネルを押すとクルマが発進する。また、乗車した人が勝手に運転できないように、運転席と後部座席の間には透明のパネルが設置されていて、ハンドルを触れないようになっている。ウェイモでは、この無人運転の配車サービスを2020年に始動。営業範囲は限定されているが、人工機能いわゆるAIシステムが運転を担っている。

”無人タクシー”、つまり商用運行は、同国におけるEVの普及に次ぐ自動車業界の”変革”といえる。配車サービスは、徐々に都市部への導入が予定されており、サンフランシスコ市内の一部地域では、深夜から早朝という比較的交通量の時間帯に制限されるものの、主要都市で初の運行が始まっている。一方で、一般ドライバーにおける自動運転支援システムによる事故の原因究明も進んでおり、課題もまだまだ残されている。このことからも、すぐに同じサービスがアメリカ全土で普及するという考えは時期尚早であり、技術的な問題解決を含め、安全を確保した上でのサービス提供が実現するには、正直なところまだまだ多くの時間を要するものと思われる。

・政府が後押しする中国
民間企業ありきで開発が進められるアメリカに対し、中国は国家主導で開発に着手する。形としては官民一体ではあるが、技術向上により、着実な商用運行の可能性が高まれば、世界中へのサービス提供が現実味を帯びることから、なんとしても”世界初”をウリにしたいところだろう。

事実、中国本土での巨大インターネットサービス企業として知られる「百度(バイドゥ)」は、完全無人タクシーのサービスに着手。8月からは重慶市と湖北省武漢市においてサービスを開始させたという。中国政府が自動運転タクシーの営業許可を出したのは初めてになる。さらに、商用運行はタクシーに留まらず、レベル4の技術を搭載する大型トラックの量産化を進めており、計画が進めば2024年から本格的な量産が始まるという。国家を上げての情報通信インフラを強化し、設備体制を整えつつある中国では、他国に先んじて最新の技術を確立させ、企業としての強みにすることが目標でもある。

中国政府系機関が描く”青写真”では、2030年までにレベル4の自動車が高速道路を走るようになるほか、レベル2~3の車両が新車販売台数の7割を占めると予想しているのだとか。EVに加え、自動運転対応車両においても世界を席巻するのが狙いのようだ。



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