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2020年、開幕が待たれるモータースポーツイベントの”今” その1

コラム (2020/04/18)

史上最多の開催数、22戦を予定していた2020年のF1GP。過密スケジュールでの初戦は、3月中旬のオーストラリア。しかし開催目前に急遽中止へと追い込まれた。その理由は、現在も猛威を振るう新型コロナウイルス感染拡大だ。その後、続くGPのスケジュールを次々と延期や中止として発表。一方、日本国内では、3月下旬から本格的なレースシーズンが幕を開ける予定だったが、オフシーズンの公式テストも延期や中止になるなど、大きな影響を受けている。感染拡大の収束が見えない中、モータースポーツの今、そしてこの先の流れとは?まずは、世界選手権の状況をお伝えしよう。

・F1開幕戦は開催決行するも…
1月末、中国から広がり始めた新型コロナウイルス。その感染拡大による影響を受け、まずF1およびFIA(国際自動車連盟)は、4月中旬に開催予定だった第4戦中国GPの延期を決定。これが2月12日のことだった。さらに、3月に入ると、第2戦バーレーンGPを無観客レースで実施する、とアナウンス。F1史上初の試みになる予定だった。だが、その一方で、F1のチームが数多く拠点とするイタリアでは感染者数が急増。しかしながら、3月15日が決勝日となるオーストラリアGPの開催実施が揺らぐことはなく、各チーム、ドライバーが現地に集結する。

現地では、感染拡大防止策として、レースウィークの水曜日に実施する恒例行事のひとつ、ドライバーのサイン会を中止にし、「密」の状態を回避することを検討。また、マスコミに対しても取材コントロールを敷くことになった。ところが、水曜の時点でマクラーレンチーム関係者の感染が判明。マクラーレンチームはレース撤退を決めたが、これを受けたF1、FIA、さらにチームが会合を開き、レース中止が正式に決定。発表されたのは、13日金曜日の朝だった。

グランプリ開催中に中止という、衝撃の顛末となった今年の開幕戦。この直後、無観客開催を予定していたバーレーン、さらに4月上旬に開催予定だった第3戦ベトナムGPの実施延期を発表。ところが、これにとどまらず、次々と開催延期を強いられ、中でも伝統あるモナコGPにいたっては中止が決定している。そして現時点(4月17日)、6月末に予定している第10戦フランスGPにおいても開催延期の可能性が出ている。

・伝統のル・マン、開催は6月から9月へ
アジアを皮切りに、ヨーロッパでの感染拡大が加速すると、あの伝統レースもスケジュール変更を強いられた。ル・マン24時間レースは、今年で開催88回目を迎える歴史ある一大イベント。例年、1年でもっとも日の長い夏至に最も近い日程で開催される伝統のレースは、今年、6月13~14日に決勝を迎える予定だった。しかし、3月19日には早くも開催延期を決め、9月19~20日の日程へとスライドする。ヨーロッパはもとより、世界中から参戦、観戦するビッグイベントゆえに早期に英断を下したのだ。

もともと、ル・マン24時間レースは、2018年から年をまたいで開催する”スーパーシーズン”を実施してきたWEC(世界耐久レース)の最終戦としてスケジュールに組み込まれていた。それが9月にずれ込んだことから、2019-20年シーズンも大幅に引き伸ばされることに。結果、新シーズンとなる20-21年シーズンのスケジュールも変更を余儀なくされた。当初は9月開幕予定だったが、ル・マンの開催スケジュール変更とともに、WECでは残りの開催カレンダーを変更。まず、19-20年シーズンとして、9月開催のル・マン後の11月にバーレーンで第8戦を実施。これをもって最終戦にすることとした。さらに、年をまたぐ形ではなく、2021年3月に20-21年シーズンの開幕戦を行うことをアナウンスしている。

一方、ル・マンに限らず、欧州ではニュルブルクリンク24時間も伝統のレースとして知名度が高いイベントだが、こちらも当初の5月開催から9月開催へと”お引越し”。しかも、ル・マン24時間の翌週とあって、GTクラスに参戦するドライバーの中には”連戦”になる可能性もあるとしている。

・WRCは第3戦まで開催済み
トヨタの参戦で日本での盛り上がりも次第に熱を帯びてきているWRC(世界ラリー選手権)。今年は悲願の日本大会開催が決まり、ファンにとってはその瞬間が心底から待ち遠しいに違いない。コアなファンが多いラリー選手権は、1月下旬にモナコのモンテカルロで開幕。2月にスウェーデン、そして3月中旬にはメキシコと開催してきた。しかし、そのメキシコでは予定のスケジュールを短縮する形となり、ついに4月下旬に予定していた第4戦アルゼンチンが開催延期となってしまう。現時点では、6月上旬の第6戦イタリアまでが延期の対象イベントとなっているが、7月中旬の開催地はケニアだけに暗雲が立ち込めているようだ。なにしろ、アジア、欧米から広がった感染拡大がアフリカの大地へと広がりつつあることを考慮すれば、無理もない話。今後もリスケジュールを強いられる可能性があるだろう。

世界をまたにかけて開催される選手権が揺れに揺れている昨今。大きな移動を伴うイベントゆえ、収束・終息の判断の指標を明確にすることも難しいもの。それゆえに、今後も各競技団体から出されるアナウンスを注視したい。



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