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マツダ、2020年にEVを投入へ

コラム (2018/10/05)

このほどマツダが記者会見を開き、2020年をめどに電気自動車の投入を開始することを表明した。他の日本の自動車メーカーと比較すると後発隊のイメージは否めないが、ロータリーエンジンというマツダの代名詞ともいえる独自路線を今後も積極的に取り入れて開発に生かしていくという。マツダが描く、この先の自動車開発とはどういうものなのか。

・長期ビジョンに基づく電動化戦略
前回のコラムでドイツのスポーツカーメーカー、ポルシェがディーゼルエンジンの生産からの撤退と販売終了のニュースを伝えたが、マツダは今回の記者会見の中で、今後も引き続きラインナップに残すという方針を明言。電動化技術との組み合わせを図りたいとした。軽油の活用、ディーゼルエンジン特有のトルクの大きさを必要とするクルマの存在意義を明確化するために、まだ可能性があると捉えているようだ。なお、同社は2019年にEVの発売を当初目標としていたが、実際の投入は2020年から。その際、同社オリジナルのロータリーエンジンを発電に使う「レンジエクステンダー」モデルを販売する予定があるとした。

このレンジエクステンダーとは、マツダ独自のロータリーエンジンを組み合わせ、走行中にバッテリーが減って一定水準を下回ると、ロータリーエンジンで発電して航続距離を伸ばすというもの。バッテリーのみのEV車と比較し、およそ2倍の走行距離の実現を目指すとしている。

搭載の決断は、これまでの開発において裏付けされたロータリーエンジンの特性を最大限打ち出せるメリットがあるため。一般的なエンジンよりも軽量かつコンパクトなロータリーエンジンは、クルマのレイアウトがしやすい。また、静粛性に優れ、振動も少ない。これらは走行時に騒音が極めて少ないEVだからこそ、逆にメリットを活かすことができる。それがこのレンジエクステンダーモデルだと同社は確信を持っているようだ。

・サステイナブル “Zoom-Zoom” 宣言2030
長期ビジョンに「サステイナブル “Zoom-Zoom” 宣言2030」と名付けたマツダ。会見では、電動技術搭載モデルを全ラインナップの95%に拡大すると発表した。企業平均二酸化炭素排出量を2050年までに2010年比90%削減することを視野に入れ、まず、2030年には、電動化技術を全車種に搭載するとしている。うち、5%はレンジエクステンダーを活用したEV車にすると想定、残る95%は内燃機関車に電動化技術を組み合わせたHVやPHV(2021年以降)にシフトしていく。

同社がいう「地球・人にやさしい技術」とは、人間中心の開発哲学に基づき、クルマを通じた体験や感動を共有。そこで人と社会をつなげることで、いつまでも人間らしい心豊かな「生きる歓び」が実感できるコネクティビティ技術を示す。自動運転等の最先端技術が声高になる中、あえて「走る歓び」とともに新たなクルマの価値を提案するスタイルを提唱している。

人間中心の運転技術からさまざまな技術を駆使して行う自動運転にスライドしていく中でも、走る歓びの進化をも追求するマツダ。ロータリーエンジンを生み出した個性豊かなメーカーは、今後、ガソリンだけでなく、天然ガスや液化石油ガス、さらには水素等さまざまな燃料でも可動するロータリーエンジンの開発にも着手する。また、同社ではこの先の自動車産業の変革を、「新しいクルマ文化創造」のチャンスと捉えているという。人間中心の視点から開発を進める同社独自がこの先どのようなアプローチを見せてくのか、大きな期待がかかる。



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