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自動車市場、視線の先は中国

コラム (2018/08/30)

8月27日、日産自動車が中国・広州市にある同社の花都工場において、電気自動車(EV)のセダン「シルフィ ゼロ・エミッション」の生産を回した。同社ブランドとして、この秋に初めて中国市場に投入するEV車となる。現在、同社に続き、ホンダやトヨタ、マツダも今後投入を控えているという。世界最大の市場での販路拡張を狙い、加速が一段と進んでいる。

・日本メーカー初は日産
中国でEVを本格生産し始めた日産。日本の自動車メーカーが日本のブランドとして中国でEVの生産を行うのは初めてであり、他社に先駆けて着手することになる。生産開始式に姿を見せた日産の社長は「中国市場での成長は中期計画。だが、世界最大の市場であり、新しい技術の進化の面でも世界をリードしつつある」とコメント。今後はEVの普及を積極的に進めるために、車両提供を行うとした。

現在、同社が投入を検討するEVは今回のシルフィを含め、5車種という。シルフィは、日産ブランドとして最も販売台数が多い。そこに,
同社のEV「リーフ」の伝導技術を搭載して誕生したのが「シルフィ ゼロ・エミッション」。「シルフィ ゼロ・エミッション」は1回の充電でおよそ340kmを航走し、価格は16万6千元(およそ270万円)という。この「シルフィ ゼロ・エミッション」に続き、来年までに新たな4車種の新型EV投入を予定。最終的に、2022年までにガソリン車を含め、現在より100万台以上多い260万台を年間の販売目標に掲げている。

なお、同社は東風汽車との合弁会社で、これまで現地生産した累計台数が1千万台に及んだことに触れる一方、今後はEV生産の加速に合わせ、年間の生産能力台数がおよそ20万から30万台可能となる規模の組立工場を新たに建設することを明らかにした。場所は未定だが、合弁会社の本社がある湖北省などが候補に上がっているという。

・他の日本企業はセダンよりSUV!?
日産の動きに対し、他メーカーはどうか。近々では、ホンダが年内にEV投入が決定している。まず、年内に販売を開始するのは「理念EV」とみられる。先の北京モーターショーにおいて、中国専用EVコンセプトカー「理念EV CONCEPT」を公開しており、広州汽車との合弁会社「広汽ホンダ」の「理念ブランド」車両として販売を開始する。さらに2019年には湖北省武漢市において新たな工場を可動させるほか、広州の工場での増強計画がある。ここでは世界的な売れ筋になっている小型多目的スポーツ車(SUV)を手がける計画を持つ。

一方、トヨタも新工場建設を計画している。年間生産20万台規模の施設を広州に、と既存の合弁会社の拠点を広げる構えだ。加えて、広州と天津の両工場において生産能力の向上を検討。各向上で年間12万台増を予定している。グローバルな売れ筋から車両をセレクトし、やはりSUVでの展開を計画、まずは2020年に「C-HR」やその兄弟車「IZOA」のEVをリリースするという。トヨタとしては、まず2019年にプラグインハイブリッド(PHEV)を中国で販売を開始するが、この背景にあるのは、中国が打ち出す「新エネルギー車(NEV)規制」の導入である。自動車メーカーにEVやPHEV、燃料電池車(FCV)の生産と輸入を一定割合で義務付けているものだ。この対応策として、トヨタをはじめとする日本のメーカーは売れ筋の車種を中国専用EVとして仕立てる戦略を打ち立て、現地生産や部品の現地調達を強化。また、ガソリン車とさほど変わらぬ価格を設定するなどし、脱ガソリン車販売を強く意識する。

NEV規制の導入が始まる2019年、中国政府が各企業に求めるNEV生産枠の要求比率は10%。翌年には12%に広がる。日本の企業が規制をクリアする生産台数はEVなら5万台、PHEVであれば8万台程度と言われており、そのハードルは決して低くはない。今後、中国市場における日本企業の動向には要注意だ。



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