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下がらないガソリン価格、この先は?

コラム (2018/07/19)

毎週お伝えしているガソリン価格だが、長らく高水準が続いている。今月はやや高止まり感もあるのだが、これからしばらくの間は猛暑の中でエアコンをフル稼働してドライブする機会がグンと増える。当然のことながら燃費が悪くなる可能性も高く、近づくお盆休みには帰省や旅行などで遠出することもあるため、当然給油の量や回数も多くなるだろう。果たして直近の動きはどうなっていくのか。

・なぜ高い?
なかなか下がらないガソリン価格。7月9日に調査、11日に公表された1リットルあたりの全国平均価格は、ハイオクが162.8円、レギュラーは152円、軽油が130.6円。6月からほとんど数値は動いておらず、高止まりが続く。これはおよそ3年半ぶりの高水準と言われているのだが、その主な原因は原油そのものが春先から上昇を続け、その後も高止まりしているためだ。その背景にあるのは、OPECとOPEC非加盟国の原油国による原産協調が延長されたこと、そしてアメリカによるイランへの経済制裁がある。「イランはテロ支援国家。最高レベルの経済制裁を発動する」と声高な発言をしたのは、他ならぬ同国のトランプ大統領。結果、イラン産原油の購入停止要請を日本をはじめ各国に行った。結果、世界の原油市場で供給が減るという懸念から国際問題として発展。原油価格が高騰したとも考えられている。

一方、ノーブランド、プライベートブランドとして経営するガソリンスタンドへの「業転」が減った影響もあると言われる。「業転」とは業者間転売の略であり、石油元売りの系列流通網の枠外、つまり余剰在庫分を同業他社や商社に安い価格で販売することを指すが、現在はこの業転の流通量も減っている。理由としては、石油元売り業界の再編が挙げられ、これまで各社こぞって業転していた機会そのものが格段減ったというわけだ。こういう”舞台裏”を把握すれば、価格が値上がりしたのではなく、もともとが安すぎたという見方もあり得る。昨年4月、業界首位のJXホールディングスと4位の東燃ゼネラル石油が経営統合。誕生したJXTGホールディングスは国内シェア5割を握る最大手となり、業転が激減。これにより、市場が大きく変わったと言われている。この先、2019年4月には合意まで長い時間を要した出光興産と昭和シェル石油が経営統合する予定で、市況はさらに改善するのは明らかで、業転による価格下落の恩恵を受けてきた一般消費者にとって、もはや激安ガソリンを入手する方法は皆無になりそうだ。

・消費者が持つガソリン価格のイメージ
駐車場事業の「タイムズ」を運営するパーク24株式会社は、レンタカーやカーシェアリングでも知られる企業であるが、このたび「ガソリン価格とクルマの利用」に関するアンケートを実施し、その結果を明らかにした。同社の会員制サービス「タイムズクラブ」の会員によるアンケートでは、「高いと感じるレギュラーガソリンの価格は、1リッター130円以上」という回答が最多だったという。つまり、150円超の現状は「高い」ということになる。だがその一方で、「ガソリン価格が変化しても、クルマの利用回数は変わらない/気にしない」と回答したのが67%に上ったとも。ただし、これがクルマの非所有者になると、44%が「利用回数が変わる/価格によって変わる」と回答。クルマを所有している時点で、ガソリン価格の変動によって利用頻度に大きな差が出るということはあまりないことが明らかとなった。

とはいえ、じりじりと高騰するガソリン価格を気にしながら給油することには違いない。そこで同社では、「ガソリン価格が高いとき、エコカーの購入を検討するか」という質問を設定。結果、およそ60%の人が「はい」と回答している。また、ハイブリッド車の普及の影響か、「はい」と回答する比率も上がっているという。

ここしばらくの間は、消費者にとって高水準状態のガソリン価格も、給油所にとっては利益を生み出す絶好の機会。とはいえ、いわゆるエコカーの普及に合わせ、ガソリン需要は減少傾向にあるのも事実。さらに業転が激減したとはいえ、需要そのものが減っているとあれば、事業としての先細りは否めない。いずれにせよ、将来的にはガソリン価格そのものに一喜一憂すること自体、なくなるのは言うまでもない。



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