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6年ぶりの復活。シビック、再び日本で発売へ

コラム (2017/08/09)

7月下旬、ホンダが新型「CIVIC(シビック)」シリーズの3タイプ、「シビック ハッチバック」、「シビック セダン」、「シビック TYPE R(タイプアール)」を9月29日に発売することを明らかにした。かつては同社における主軸車両であったシビック。今回の日本国内発売はおよそ6年半ぶりとなる。現在、小型車やミニバンの量産モデルに注力する中、なぜ同社は今、シビックを復活させるのか。

・「操る喜び」を具現化
発売に先駆け、同社が発表したリリースによると、新型シビックシリーズの開発にあたり、目指したのは世界のCセグメントでトップクラスの「操る喜び」の提供だとしている。ちなみに、Cセグメントというのは乗用車の分類概念「セグメント」において、セダン、クーペ、ハッチバックなどのボディスタイルを包括するもの。代表格は外国車ならVWゴルフ、国産車であればマツダアクセラなどが挙げられる。

新型シビックは、新たに開発されたプラットフォームを核に、機能美を追求したロー&ワイドな先進フォルムや、力強くスムーズな加速と高い環境性能を両立した直噴VTEC TURBOエンジンを採用している。セダン車は洗練された上質の走りを、そしてハッチバックはよりスポーティさを、さらにTYPE Rにおいては究極のFFスポーツを追求したテイストになっているとしている。ハッチバック車とセダンは排気量1.5リッターの直噴ガソリンターボエンジンを、またハッチバック車はCVTあるいは6速MTを、セダンはCVTを組み合わせるという。なお、ポーツモデルのタイプRは、同2.0リッターの直噴ガソリンターボエンジンを搭載、変速機は6速MTを組み合わせた。

また、プラットフォームはサーキット走行も含む運動性能を高次元で達成。飛躍的なポテンシャル向上を実現させた。中でも、TYPE Rに至っては、開発当初からTYPE Rとしての理想形をゼロから描いたとのこと。結果、ベース車両からのチューンアップとは一線を画しており、大幅なスポーツ性能を確保する一方、街中での乗りやすさ、居住性や快適性も併せて追求したという。結果、室内空間はゆとりがあり、Cセグメントトップクラスを確保。時代に合わせた車両作りを大きく反映させたものだと考えられる。同社のリリースによると、販売価格はシビックセダンが265万320円、ハッチバックは280万440円、タイプRは450万360円(すべて税込み)。現時点での月間販売台数は2千台を計画している。


・シビックが歩んできた道
今回、10代目となるシビック。まず2015年に北米での販売を開始し、次に2016年には欧州と中国へ。ところが、日本生まれのシビックながら、国内販売は2011年、8代目車両をもって終了。レーシングテイストのタイプRのみ限定販売をしていた。今回はすべての車種を販売することにはなるが、車両生産は日本とイギリスに分かれており、セダンだけ日本の寄居工場が請け負う。

かつて、ファーストカーとして選ばれるクルマとしての位置付けもあったシビック。1972年に初代が発売され、その後、販売経路は170の国と地域に広がり、累計2420万台を世に送り出してきた。これは、ホンダがこれまで販売してきた四輪車全体のおよそ4分の1を占めるというからには、やはりホンダを代表するクルマであることに違いはない。

一方、国内での販売終了後、同社は販売の主軸を軽自動車「N-BOX」や小型車「フィット」をはじめ、ミニバン「ステップワゴン」や「フリード」などにシフト。ユーザーの核に若いファミリー層を据えてきた傾向にある。以前は「手軽なコンパクトスポーツカーの代表格といえばホンダのシビック」というイメージだったが、今ではすっかり「使い勝手がよい小型車やミニバンのメーカー」へと変わってしまったようだ。そこで同社は「走行性能を高めた新型シビックの投入により、ホンダらしさという本来の個性を際立たせ、ブランドイメージを取り戻したい」とブランドイメージの変革に取り組んだ。そのひとつが、シビックの再販というわけだ。他メーカーもミニバン、コンパクトカー、そしてハイブリッドカーに注力する現在の日本市場で、果たしてシビックは再び人気を集めることができるのだろうか。



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