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阪神高速等、新たな料金設定へ

コラム (2017/05/29)

来月6月3日(土)から、阪神高速道路が新料金体制になる。「もっとわかりやすく、使いやすく。」というキャッチフレーズによって変革がもたらされるが、その背景にあるのは何なのか。結果的に、利用者はどのような「トク」を新たに得て、これまで受けていた「恩恵」をどのように失うのか。調べてみよう。

・走った分だけ、を基本に
6月3日、土曜日、午前0時から新たな料金体制を敷くことになったのは、阪神高速はじめ、近畿道、阪和道、西名阪道、第二京阪道路、京滋バイパス。今まで一律の通行料金だったものが、対距離制を導入し、料金体系を整理、統一することとなった。阪神高速を例に挙げると、ETC搭載の普通車であれば、現在の料金体系は510円からスタートし、以後6km毎に段階的におよそ100円増というもので、その上限は930円だった。また、近畿道の場合は距離に関わらず一律510円の設定だった。では、新たな料金体系ではどうなるのか。

阪神高速は下限を300円に設定、そっから0.1km毎に10円単位で加算。上限は1300円となる。これならば、まさに「走った分だけ」の料金を支払うことになり、不公平感がぐっと減るだろう。一方、近畿道では下限を270円とし、3.3kmを超えた時点から距離制の料金体系となり、こちらの上限は750円となる。不公平感が払拭されたのは事実だが、これまで長距離で一律料金の恩恵を受けていた利用者にとっては、いずれも事実上の値上げとなるのは言うまでもない。また、新たに設定された上限料金も「当面」の処置であることを忘れてはならない。

また、これまで細分化されていなかった車種区分がより細分化され、これに合わせた料金が設定されることに。阪神高速の場合、2種類だった区分が5車種に、また、近畿道、阪和道、西名阪道では、4車種から5車種へと変更される。つまり、大型車両にかかる高速料金は値上げされることから、今後は流通業界の値上げなどの影響が発生する可能性は高い。ネットショッピングに慣れ、気軽に配送を利用している今日ゆえ、今後はじわりじわりと運送費の値上げが家計に響くようになるかもしれない。

ところで、距離制となれば、A地点からB地点への移動にあたり、複数の通行ルートがある場合、最安値のルートを使うのがお得、と当然考える。だが、それを行えば渋滞を誘発するようなもの。実際、今までは、より安い料金へ集中する傾向にあった。そこで新たに採用されるのが、「起点・終点間の最安料金の同一化」だ。例えば、明石方面と神戸都心部間の通行に、北神戸線や神戸山手線、新神戸トンネルを利用しても、第二神明道路と阪神高速 神戸線を利用した場合と同じ料金で利用可能としている。ただ、この設定も、平成44年(2032年)3月いっぱいまでとなっており、遠い将来はまた新たな料金体系が採用されるというわけだ。現在、NEXCO西日本のサイトには、近畿圏の新たな高速道路料金を検索ページが掲載されている。日頃、使用するルートが新たな料金体系でどのように変化するのか、チェックするのもいいだろう。


・距離制により公平感を強調するも、やはり値上げ感が先行
大阪、神戸間をはじめ、大阪中心部から関西空港などの南部への移動で利用する高速料金はこれまで割安感が高いという認識があった。しかし、距離制の導入により大きく値上がりするのは間違いなく、負担が大きくなる。しかし解釈の角度を変えれば、「使った分だけ支払う」ことが公平であることは明らか。これまで「おトクな恩恵」を受けていた、と納得するほかないだろう。

せめてもの自己対策として行いたいのが、ETCの搭載。最近は非搭載が減っていると思われるが、今回の距離制の料金体系が導入されれば、非搭載車への負担は一気に跳ね上がる。例えば、阪神高速の場合、現金による普通車の通行料は1300円。かなりの距離で利用するのであれば大きな差はないが、短い距離であれば500円を切るケースも多い。それだけに、まずはこれを機にETC搭載検討する価値は高い。実際、カー用品店はもちろん、阪神高速道路やNEXCO西日本自体もキャンペーンを実施中。利便性はもとより、賢く高速道路を利用する手段でもある。



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