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マツダ、ロータリーエンジン復活へ

コラム (2016/11/30)

2015年10月、東京モーターショーにおいて、マツダが披露した「RX-VISION」。コンセプト車である2ドアスポーツカーには、同社が誇る技術を集結したロータリーエンジンが搭載されていた。2012年に一度は生産終了を迎えたエンジンだが、このとき、マツダは復活への道を歩み始めたといっても過言ではないだろう。というのも、このたび同社ではロータリーエンジンの技術を活用した電気自動車(EV)の開発、販売を明らかにしたからである。

・唯一無二の存在「ロータリーエンジン」
「ロータリーエンジン」と聞いて思い出すのは、そのユニークなかたち。クルマ好きであれば、おにぎり型のローターを思い出すに違いない。その歴史は1967年に始まり、この画期的なエンジンを搭載した「コスモスポーツ」が生まれた。以降、「RX-7」、「RX-8」という2ドアスポーツカーの誕生に繋がってきた。だが、2012年をもって生産が終了。その背景には時代にそぐわない燃費の悪さも一因として挙げられる。

難産で産み落とした「ロータリーエンジン」。泣く泣く生産を終了したとはいえ、唯一無二の技術を誇る同社はその後も開発を続けていたという。つまり、同社の財産を社内で守り、関わる人々につなげていきたい「モノ作りの精神」がそこに存在すると言ってもいいのではないだろうか。


・次世代ロータリーはEV車で
今回、ロータリーエンジン復活のニュースは、アメリカでの電気自動車(EV)発売を2019年に開始する、という内容に含まれたものだ。現在、マツダではこれまで独自の「スカイアクティブ」という低燃費技術を搭載した車両の開発、販売に主軸を置いてきた。しかし、アメリカでは2018年から「排ガスゼロ車(ZEV)」という環境規制が強化されるため、その対策として今回のEV車発売が急務となった。そこで、その技術としてロータリーエンジンで得たノウハウを活用しようとなったわけだ。

ちなみに、環境規制下では、ZEVと呼ばれるEVや燃料電池車(FCV)といった排ガスゼロの車両を一定割合以上の販売が求められ、その数値が達成できない場合には、罰金が課せられる(または他メーカーから排出枠を購入)。なお、PHVはZEVに準ずる車両として認められているが、ハイブリッド車両(HV)は対象外。自動車メーカーは、自ずとEV、PHV、FCVの開発、販売に尽力しなければならない状況に立たされているのだ。

そこでマツダでは、EV車両販売のため、その開発をトヨタと協業することを発表。包括提携を活用し、開発を急ぐとしているが、販売予定は2019年になるという。まずは小型車から始め、PHVに関しては、2021年以降としているが、こちらは中型・大型車に絞り込んで開発を進めるとしている。


・EVのウィークポイントをカバーするロータリーエンジン
では、なぜEV車へのロータリーエンジン搭載に話が繋がるのか? それは、EV車につきものの走行距離に関係する。EV車が電池切れを起こした場合、ロータリーエンジンで発電した電気を動力として用いる仕組みを導入する。同社によると、広島と山口において、デミオをベースにした「デミオEV」を公用車として100台提供。その走行データを蓄積しているそうで、併せて発表されたデータでは、1回の充電で走行距離が通常のおよそ2倍、400kmまで伸ばすことができているという。

包括提携しているトヨタとの協力もさることながら、同社では、独自のEV開発を進めていきたいとしており、今後の動向に注目が集まる。一度は時代の流れにそぐわなくなったロータリーエンジンだが、EV車の充実化に併せて復活するエンジン技術が、脚光を浴びる日も遠くはなさそうだ。



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