まず最初に説明しておくと、ガソリン噴射量は吸入空気量に応じてコンピュータが細かく指示している。 そんな部分からワイドショーなどでは「じわーっとアクセルを踏んでいって燃費を良くしましょう」なん てアドバイスしていたりするが、それは少し不正解だし、だらっとした走りは渋滞を引き起こす原因になるだけ。 というのも、最近のクルマは排気ガス浄化や燃費向上を狙って、モニターした空燃比(ガソリンと空気の 混合比率)でガソリン噴射量を決定するフィードバックシステムが搭載されているので、アクセルを大きく 踏み込んだり、高回転域を使わない限りは、14.7という燃焼効率の良い理論空燃比にコンピュータが コントロールしてくれるからだ。なので、「50km/hには●秒かけて加速するといい」なんてワイドショー のオカルトテクニックは完全無視していいのだが、アクセルをスムーズに踏み込んでいくコントロールテクニック はECOドライビングに必須。その理由は、繊細なペダルワークこそフィードバック領域を活かした走りにつながるから。 GTNETドライビングレッスンでもパイロンスラロームなどに目標課題として組み込んでいるのだが、意のままの加減 速をマスターすることで挙動の乱れは解消され、無駄なガソリン消費も抑制される。アクセルをスイッチのように全開、 全閉とラフに操作するのではなく、足の裏でペダルの感触を確かめるように走らせてみよう。
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