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いよいよ2024シーズン、本格始動!まずはスーパーフォーミュラから!

コラム (2024/03/05)

2月下旬あたりから、日本国内の4輪モータースポーツがシーズン開幕に向けて公式テストを始めている。コロナ前に実施していた海外でのタイヤテストも復活するなど、かつてのような賑わいが戻り、精力的に準備を進めている。そんななか、早くも今週末には三重・鈴鹿サーキットにおいて国内最高峰レースのひとつである全日本スーパーフォーミュラ選手権が開幕する。今シーズンの主だったレースカテゴリーにおける見どころを紹介しよう。

・F1に近い選手や日本人女性が初参戦するSフォーミュラ
国内最高峰で最速のレースとなるスーパーフォーミュラ。使用する車両、タイヤ、エンジンに至るまで同じコンディションのツールを用いるシングルシーターのレースゆえ、”ガチンコ勝負”の度合いは相当高い。過酷な条件下でいかにクルマをコントロールし、タフなレース展開をどのように戦い抜くのか、その力勝負に注目が集まる。

今年は、スーパーフォーミュラという名称に変わった2013年から12シーズン目を迎える。その源流は、1973年に始まった全日本F2000選手権であり、一昨年には国内トップフォーミュラ50年を迎えた。これを受け、2021年からは社会環境との共存を考慮しつつ、エンターテインメントの持続可能性を追求したプロジェクト、”SUPER FORMULA NEXT50”を掲げ、さまざまな課題に取り組む一方、エンターテインメントとしての技術開発にも注力する。車両の技術開発としては、「e-Fuel」「バイオFuel」などのカーボンニュートラルフューエルの使用を検討しているが、2月に行なわれた公式テストの場で、上野JRP社長が今シーズン途中からの導入を検討していると明言している。一方、シャシーは「バイオコンポジット」と呼ばれる植物由来の天然素材の導入に向けて2022年からテストに着手。昨年から、カーボンニュートラルの対応とエンターテインメント性の向上に向けた新型車両『SF23』を導入。タイヤもカーボン・ニュートたるタイヤを装着する。エンターテインメントでは、サーキットにいる観客に留まらず、TV等で観戦するファンに向けてもよりリアリティあるレースコンディションを伝えるべく、デジタルプラットフォームを独自に立ち上げ。専用アプリを使えば、全ドライバーのオンボード映像はじめ、様々な車両データ、ドライバー無線の音声などを見聞きできるという画期的なシステムを導入している。

参戦するドライバーに目を向けると、今シーズンは近い将来F1を目指すテオ・プルシェールが日本初参戦。今夏に21歳になる若手フレンチドライバーが見せる手腕に注目が集まる。昨シーズン、世界中の”F1予備軍”が競うFIA F2でチャンピオンとなり、鳴り物入りで来日しているだけに、適応力の速さ、高さを開幕の鈴鹿から披露できるかどうか、楽しみだ。一方、話題としては負けていないのが、Jujuこと野田樹潤だろう。今年2月、18歳になったばかりしかも今春から日本大学の学生となるフレッシュマン。元F1ドライバーの野田英樹を父に、幼少期から4輪レースに親しみ、国外で精力的にレース参戦を行なってきた。昨年12月に鈴鹿で行なわれたルーキーテストを経て、レギュラーシートを射止めた。パワフルなクルマをどのようにコントロールし、どのような戦いを披露するか、耳目を集めている。

この他、今シーズンは実力派ドライバーがメーカーを超えてチーム移籍したケースも多く、新天地で見せるパフォーマンスも大きな見どころといえるだろう。


・レギュレーション変更等でさらなる進化を見せるSUPER GT
昨シーズン、GT500クラスにおいてカーボンニュートラルフューエルを導入したのが、SUPER GT。いよいよ、今シーズンからGT300クラスへも採用(GTA R50)される。昨シーズン中もテストを重ね、レース時に問題なく使用できるよう念入りな準備を続けてきただけに、関係者はひと安心といったところか。

一方、レギュレーションに関してはかなりの変更点が見られる。レースフォーマットが距離制だけでなく、時間レースも設定される。これは、使用するタイヤとの兼ね合いもあると思われる。なお、そのタイヤ持ち込みセット数においても、今シーズンは変更が見られる。ベースとなる300kmレース(今シーズンは、開幕戦岡山、第6戦SUGO、第8戦もてぎの全3戦)では、ドライタイヤが最大セット数が5セットから4セットへと変更。つまり、1セット少ないタイヤでマイレージを稼ぐ戦術が求められるため、タイヤメーカーもロングランを意識したタイヤ作りに励まねばならない。その一方で、タイヤセット数の削減によって走行を控えようとするチームの思惑を見据え、レースを司るGTAでは、予選方式を変更するという大胆な策に打って出た。

これまでQ1からQ2に出走できる台数をふるいに掛ける”ノックアウト予選”という方式だったが、チームドライバー2名ともがそれぞれのセッションでタイムアタックを行ない、その合算タイムで予選順位を決定するという方式に変更。しかも、予選セッションから決勝スタートまでを1セットのドライタイヤで走行することを義務付けた。これまでの流れでレースを進めてきたチーム&ドライバーとしては、かなりハードルが上がる感じは否めないが、”ルールはルール”として、皆が創意工夫で戦いに臨んでくる。このほか、安全面での検討にも着手し、GT500クラス車両の最低地上高の引き上げや、GT300クラスでのサクセスウェイトの上限見直しなど、細かな変更も見られるだけに、開幕戦はいつも以上に筋書きのないドラマが見られる可能性も高そうだ。


・国内惟一の24時間レースは今年で7回目! ますます盛況のスーパー耐久
年間7戦で展開するスーパー耐久シリーズ。市販車ベースの改造車で競うカテゴリーだが、年々参加台数が増え、各クラスにはさまざまな車両が数多く参戦する、まさに百花繚乱の状態が続いている。参加ドライバーもかつてはアマチュア選手がメインだったが、近年はSUPER GTやフォーミュラにも参戦する現役トップドライバーがプライベートチームからアマチュアドライバーとともに参戦するケースも決して珍しくはなくなった。

シリーズがスタートした当初は、4クラスに区分されていたものの、今や9クラスまで細分化されており、最高峰と言われるST-Xクラスに始まり、ST-Qクラスでは、水素燃料やバイオフューエルを使用する実験車両が集結する。ST-Xでは、世界のアマチュアレースで活躍する様々な”スーパーカー”が奮闘。続く、ST-Zクラスには、GT4車両が参戦するなど、外車、国産車を問わず、実にバラエティ豊かな車両を目にすることができるのも、このレースの特徴といえる。

今年の大きな変化を挙げるとすれば、シーズン開幕の舞台が三重・鈴鹿サーキットから、宮城・スポーツランドSUGOへと変わることか。長らく秋開催だったFIA F1日本GPが春に変更したことが影響と考えられるが、開幕のSUGOでは、季節外れの雪景色にならないことを祈るのみだ。

今週末の鈴鹿に始まり、11月中旬まで続く日本国内の主だったモータースポーツイベント。ぜひ、サーキットへと足を運んでその魅力や醍醐味に触れてほしい。



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