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ジャパンモビリティショーに改名、どう変わる?

コラム (2023/10/12)

2年に1度、東京において開催される自動車の祭典「東京モーターショー」が、今年から「JAPAN MOBILITY SHOW(ジャパンモビリティショー)」として開催される。”モーター”ではなく”モビリティ”と改名したことで、何が変わるのか? 自動車メーカーだけにとどまらず、モビリティの祭典として、何をどのようにアピールするのだろうか?

・長い歴史を誇る日本の”モーターショー”
「東京モーターショー」といえば、2年に一度、10月後半に開催される自動車イベントとして長く親しまれてきた。今年から「JAPAN MOBILITY SHOW(ジャパンモビリティショー、以下、JMS)」と改名されたこのイベント、実のところ、59年ぶりの改名になるという。もともと、「東京モーターショー」の前身として「全日本自動車ショウ」が開催されたのは、1954年とのこと。70年近く前のことだ今のように、誰もが自動車を所有する時代ではなく、まだまだ”高嶺の花”であった頃。当時、東京の日比谷公園で野外展示された”ショウ”は10日間開催され、およそ55万人近くの観客が足を運んだという。その後、1977年からは2年に1度の開催へと変わり、1989年_ちょうど昭和64年から平成元年へと元号が変わった年に、会場も千葉県にある幕張メッセへと場所を移すことに。また、2011年の第42回開催からは再び東京へと戻り、東京ビッグサイトがその会場となっている。

自動車メーカーが、新型車両、近未来のコンセプトカーをお披露目する絶好の場所であり、都度高い注目を集めてきた「東京モーターショー」だが、コロナ禍では開催中止にも追い込まれた。2年に一度、つまり2021年は開催ができず、前回の第46回が開催されたのは、2019年に遡る。今回、第47回開催は4年ぶりの実施となるが、これを機に、「ジャパンモビリティショー(JMS)」へと改名されるわけだが、一体その背景にはどういう理由があるのだろうか?

・もはや”自動車”だけに特化しない祭典へ
東京モーターショーを主催しているのは、一般社団法人 日本自動車工業会。これまでの来場者数としてピークだったのは、1991年(平成3年)の202万人だったとのこと。以降、右肩上がりを辿り、2017年(平成29年)には77万人まで落ち込んだとしている。わずか四半世紀の間に、来場者数が3分の1近くまで落ち込んだわけだが、”自動車離れ”がじわりじわりと進んだことも原因のひとつと考えられる。自動車はいつか手にする”憧れのモノ”であった時代から、交通手段として、”アシ”の存在となり、特別感が薄まった。つまり、生活環境が充実化し、自動車が”娯楽”や”趣味”の延長上ではなくなったことも大きいのではないかと思う。ごく一部のマニアが集う祭典となり、自ずと来場者数の減少に繋がった可能性もあるのではないだろうか。

危機感を募らせたメーカーや主催者側は、前回の2019年開催時には、打開策として様々な産業界をも巻き込み、「FUTURE EXPO」と題して開催。その中で、子供向けの職業体験型テーマパークとして知られる「キッザニア」も実施するなど、門戸を広くすることで観客の興味をひき、130万人の集客を果たしたという。一方で、自動車だけを全面的に打ち出すのではなく、”モビリティ”としての存在、意義をアピールすることに転換。自動車メーカーに加え、モビリティに関わる日本のあらゆる産業界にも参加を呼びかけ、名称も”JMS”へと改名することとなった。

「モビリティ産業がペースメーカーとなり、スタートアップ、他産業も一緒に多くのお客様に『未来の日本』を体感いただく場」というのが、今回のコンセプトであり、結果、自動車業界だけでなく、他の産業やスタートアップ企業の参加も増え、前回192社だった出展が、過去最高の475社まで伸びたという。

これまでは、自動車産業の企業が出展社の主軸となっていたが、情報・ITや金融、エネルギーといった、いわゆる”異分野”からの参加によって新たな風が入り、人を運んでくることが期待できそうだ。委員会では、「将来的には国民的祭典のようなイベントになることを目指す」と意気込んでいるようだが、そのスタートが今年の”JMS”ということになる。メーカーの”発表の場”、”アピールの場”から、来場者が”来て”、”見て”、”体感”することで、盛り上がる場の提供へと舵を切ったように思われる。

特に、「FUTURE MALL」では、未来でのモビリティ体験のみならず、未来の生活そのものを体験できるような展示やイベントの実施を計画しているとのこと。今年の”JMS”は、クルマファンのコアなイベントから、ファミリー向けのイベントに向けた”ファーストステップ”になりそうだ。

「ジャパンモビリティショー2023」の開催期間は、10月26日(木)から11月5日(日)の11日間(一般公開日は10月28日から11月5日)。開催場所は東京ビッグサイトがメイン会場となる。

■『JAPAN MOBILITY SHOW 2023』開催概要
主催:一般社団法人 日本自動車工業会
時間:9時から19時まで(10月29日、11月5日は9時から18時まで)
*一般公開日の9:00~10:00の時間帯はアーリーエントリーチケット購入者のみ入場可。
会場:東京ビッグサイト
公式サイト



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