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トヨタ”ランクル 70”の国内復活に、話題集まる

コラム (2023/08/23)

8月上旬、トヨタが世界に向けて初公開したランドクルーザー250シリーズ。ワールドプレミアのYouTubeで話題をさらったクルマがある。サプライズとして紹介されたのが、70シリーズのプロトタイプだった。通称”ランクル”のシリーズとしては、ヘビーデューティモデルとして知られる70シリーズの復活に、なぜここまで注目があるまるのか?

・プラドから”250”シリーズへ
今回発表された、新たなランクル”70”。8年ぶりのカンバックとなる。発表会のメインは新型の”250”シリーズ。2024年前半から市場に並ぶとのことだ。そもそも、ランクルには今回発表された250とサプライズで紹介された70、さらに300とで全3シリーズがリリースされている。

トヨタのリリースをもとに、ランクルの歴史を紐解いていく。ランクルの誕生は1951年8月。トヨタBJ型としてこの世に生を受けてから、今年で72年が経った。誕生したばかりの車両は、自動車として初めて富士山6合目まで”登山”したことでも知られる。これまでクルマにとっては、不毛の地であった場所に出向いたことで「どこへでも行き、生きて帰ってこられるクルマ」として信頼性・耐久性・悪路走破性の継承と進化を続けてきた車両であるという。現在までにおよそ170の国と地域へと販売され、その数は累計で1130万台に及ぶ。

全3シリーズの違いだが、まず、ステーションワゴンである”300”は、つねに最新技術を導入しフラッグシップとして進化を担うポジション。対して、”70”は、高い耐久性、走破性が求められるヘビーデューティーモデルとして位置づけされる。一方、”250”(現行モデルの名称は「プラド」)はライトデューティー系であり、悪路走破性をベースに扱いやすさと快適性を付与し、人々の生活と実用を支える車両として位置づけされているが、同社によると、これまで世代の進化を追うごとに高級・豪華な路線にシフトする傾向にあったことも事実。だが、今回のニューモデルは、「お客様が求める本来の姿に戻す必要がある」という考えのもと、基本的な考え方を提示することとなり、「The Land Cruiser : 質実剛健を追求し、お客様の生活と実用を支え、お客様に信頼されるクルマ」という、ランクルの原点に回帰する開発コンセプトを定め、ランクルを作り直す精神で開発を進めたと言われている。新型の”250”は、ランクルの中核モデルとして、"300"シリーズと同じGA-Fプラットフォームを採用。結果、オフローダーとしての基本性能を大幅に向上しており、新世代のランクルとしてオフロード・オンロードを問わず操縦のしやすさと快適性を向上。かつ、クラストップレベルの先進安全性能も目指した1台に仕上げられた。

・原点回帰!?、70も導入
根強い人気を誇るランクル。コロナ禍で半導体不足で自動車の生産が滞る中、噂されたのがランクルの納期についてだった。なんと、発注から納期まで4年かかる……という話をよく耳にしたのを覚えている。カローラのような”国民車”でもあるまいに、なぜそこまで人気を誇るのか? 前回のフルモデルチェンジは2021年のこと。14年ぶりということも追い風となったか、2022年6月の時点で、納車まで4年待ちというのは単なる噂ではなく、事実だったようだ。もともと、日本に限らず、中東、オーストラリアの地域で高い人気を誇る車両であることはよく知られているが、実益を兼ねて需要が高い海外の国や地域へと輸出されるため、日本はその”優先順位”が後回しになるのか、国内市場への割当台数が少なくなっていることも、また事実である。いわば、”趣味”が優先する日本市場よりも、リアルに活用したいユーザーが他国へと輸出されるわけだ。

コロナ禍で生産が滞り、一時は注文停止状態にあったランクルだが、今回のリリースは、”プラド”という名を捨てて、”250”シリーズへと変更。これも長い間にわたり培ってきた”ランクル”ブランドをより確固たるものにしようという思いが反映されているからではないだろうか。新型250シリーズの発売は2024年予定ではあるが、日本仕様と欧州仕様で異なる”顔つき”になるという。

一方、復活が大きな話題となった”70”は、もともと70年以上前となる1951年に自衛隊(当時は警察予備隊)向けに計画された四輪駆動車を起源とする車両であると言われている。1984年にデビューした”70”は、その後もオーストラリアなどの一部市場では根強く販売されているが、2004年に日本での販売が終了していた。しかし、その人気の高さに後押しされたか、2014年に発売30周年の記念車が登場。今回、改めて9年ぶりに再々販される運びとなった。しかも限定販売ではなく、継続販売モデルとして展開していくという。新型とはいえ、現在の乗用車の主流デザインとは大きく異なり、昔から見慣れたフォルムを踏襲しており、無骨なイメージがしっかり残されており、実用性の高さを尊重していることが伝わってくる。

乗用車としての”ランクル”を趣味の延長として楽しむというよりは、”仕事のために必要な1台”という質実剛健さを地で行くような”ニューフェイス”の復活。メーカー側としては、元来の姿_つまり、前述のような高い耐久性、走破性が求められるヘビーデューティーモデルとして再々販を決めたのだろうが、一方で、ちょっと古めかしい姿がかえって新しいと感じる若年層のユーザーが、街乗りで楽しむことも容易に想像できるだけに、またしても人気の高い稀少車両になるのではないだろうか。



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