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阪神高速松原線、3年間の通行止めが6月1日スタート

コラム (2022/05/15)

ゴールデンウィークを前に、大手新聞社の朝刊に阪神高速による全面広告が掲載された。安全・安心・快適な道路を100年先まで「阪神高速リニューアルプロジェクト」として、14号線松原線の喜連瓜破から三宅JCT間で終日通行止めを行うという。驚くべきはその期間。およそ3年間の時間を要するとしている。これは前例のない期間だ。大阪都心部から南東部をつなぐネットワークを、なぜこれほど長期間通行止めする必要があるのだろうか?

・橋の沈下による橋梁架替え工事を実施
喜連瓜破から三宅JCT間、およそ2.5km。距離にしてわずかともいえる長さだが、この範囲の地上には長居公園通をまたぐ瓜破交差点があるため、他のコンクリート橋よりも長く、また交差点の真上には橋桁の継ぎ目がある。同社では、構造物の長寿命化に向けた「阪神高速リニューアルプロジェクト」に着手しており、つい先日も、3号神戸線の摩耶ー芦屋間の上下線においての工事を終えたばかりだが、今回の終日通行止めもその一環となるが、今回は工事の中でも難易度の高い作業になるとしている。

工事の対象となる喜連瓜破付近の橋梁は供用開始(開通)から約40年が経過、老朽化が進行。そのなかで交通量の多さはもちろん、なかでも大型車の交通量の割合が一般道路に比べても多いという。また、橋桁の中央付近にはヒンジ形式の継ぎ目を設ける構造を採用しているが、建設当時は合理性が高い設計として一般的だったこの形式が採用されたという。しかしながら、経年とともに橋桁中央の継ぎ目付近は設計時の想定を上回る垂れ下がりが進行。結果としてコンクリート橋は24センチ垂れ下がり、路面が大きく沈下したという。結果、路面にできた段差を舗装で修正。進んだ変形でできた構造物のひび割れに対しては、鉄板を貼り付けて補強を行うなどの作業を続けてきた。しかし、それだけでは対処するのが難しく、2003年には沈下を食い留めるため、地上からケーブルによる牽引の補強を行っており、また、必要な調査点検も継続的に実施。現時点でも安全に走行できる状態での管理はできているという。しかしながら、当然抜本的な解決には至ってなかった。地上から1本の橋脚を建立すれば対策も可能ではあるものの、地上は長居公園通と内環状線との交差点であり、交通量も多い。橋脚の追加は到底現実的なものではなかった。

一方、同社では2020年3月に6号大和川線が全面開通しており、14号松原線に対する広域迂回ネットワークが整備された。これを踏まえて今回の長期通行止めに踏み切ることが可能となり、コンクリート橋を撤去して新たに鋼製の連続橋に架け直すという。同社では、この工事によって長期の健全性・耐久性を水準以上に強化することができるとしている。

・期間は3年間と長期におよぶ
工事のスタートは6月1日の午前4時。およそ3年間という長期間が設定されている。だが、なぜこれほど長い時間を要するのだろうか? 先述のとおり、橋梁架替範囲の真下にある瓜破交差点は長居公園通と内環状線が交差している。また、大阪メトロ(地下鉄)喜連瓜破駅や大型スーパーマーケットが隣接している場所でもある。高速道路だけでなく、一般道でも交通量が多い場所であり、かつ自転車や歩行者の往来も非常に多い場所として認知されている。安全かつ確実に工事を進めるため、また近隣の住宅地に対しては工事中の騒音、振動への配慮も求められる。まずは現在使用中の橋梁を少しずつワイヤーソーで分割切断して解体、撤去を繰り返し行う。最終的には一般道を夜間通行止めする中で梁を一括架設する予定だ。一方、高速道路側では、北側と南側の橋桁(側径間)において別途工場で製造された部材を組み立てながら送り出しをしながら架設する。そして長居公園通の上部にあたる中央部分の橋桁(中央径間)と最終的にドッキングすることになるとしている。このように、解体と撤去の作業に時間を要する架替工事は、新たなものを建設するより時間がかかることがわかる。

・一般道路は混雑必至
松原線の橋梁大規模更新工事によって、利用できる出入口にも注意が必要だ。喜連瓜破は出入口(出口は南方面、入口は北方面)とも利用可能だが、三宅出入口(JCT含む)および平野入口(南方面)が利用できない。そして、通行止めとなる区間の下には並行して一般道が通っている。当然ながら内環状線、長居公園通は迂回する車両によって交通混雑が増すことが予想される。もちろん一般道だけに限らず、高速道路での迂回も混雑することが起こりうる。近畿道の上り(吹田方面)はじめ、阪神高速13号東大阪線の上り(大阪市内方面)、そして14号松原線の下り(松原方面)は要注意といえよう。工事を前に、阪神高速では自社サイトで影響を最小限に抑える迂回ルートなどを紹介しているが、一般道の混雑を回避するためにも高速道路での迂回を推奨。これまで三宅出入口を利用していたユーザーには、天美出入口の利用を呼びかけている。天美出入口は6号大和川線上にあるが、工事期間中は料金の調整を行うことで利用時料金が上回らないようしており、三宅出入口と同一料金で利用が可能となる。これを利用すると、6号大和川線から4号湾岸線さらに16号大阪港線のルートで大阪市内(環状線出入口利用の場合)へ入ることが可能だ。近畿自動車道と13号東大阪線を繋ぐルートもあるが、阪神高速をつなぐ迂回でも同一料金での対応が可能となるため、ドライブ感覚でいろいろな迂回路を活用することも視野にいれて考えることをおすすめする。なお、迂回ルート、料金についての詳細は公式サイトに掲載されているため、事前に自身が利用しやすいルートを事前確認しておくのがよいだろう。

・14号松原線喜連瓜破付近橋梁大規模更新工事特設サイト
https://www.hanshin-exp.co.jp/renewal/kireuriwari/

・迂回路促進キャンペーン
https://www.hanshin-exp.co.jp /renewal /kireuriwari /ukaicp



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