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クルマがナイ!? 品薄続き、深刻な問題に

コラム (2022/04/24)

コロナ禍で人々の暮らしに様々な影響が出ているが、そのひとつとして、クルマの品薄は言わずもがな。自動車部品の供給が混乱し、生産が遅れて納車までに半年以上かかるものもあるという。さらにこの品薄、新車だけではないという。新車に限らず、中古車市場も高騰が続いているとのことだ。

・コロナ禍で需要急増
新車の在庫がなく、納車されるまで何ヶ月もかかるいまや周知の事実に他ならないが、その前にはクルマ逆の状況が起こっていた。新型コロナウイルス感染症の急拡大により、世界のあちこちが緊急事態となり、ロックダウンはじめ様々な制約が敷かれることとなり、その流れとしてクルマの需要が急減。売れない新車が溢れ、中古車価格が急落した。世界中の街なかから人が消え、流れが止まったのだから当然の流れでもあった。だが、その後、ゆっくりと世の中が動き始めると、感染のリスクを少しでも軽減しようと公共交通機関を回避する傾向が増え、その手段として自動車を選択する消費者が増加。さらには人混みを避けたアウトドアなどの余暇を楽しむためにSUVなどの人気が高まった。

次第に需要が回復する中、その一方では予想以上の反動が出た。コロナ禍で世界各地の部品工場が生産を制御。一旦スローダウンしたペースをもとに戻すのは思いのほか、容易ではない。感染者の急増により工場での労働力が急減。人手の確保が急務となった。また、部品に使う半導体は、パソコンなどの電子機器にも多用される。コロナ禍でステイホームとなり、リモートワークで必要不可欠となったパソコンに限らず家電商品などの需要が高まるという、”巣ごもり消費”によって、自ずと半導体の争奪戦が白熱化した。実はこの半導体、「品薄だから、増産を!」と言ったところですぐには応対できないシロモノ。工場の建設には時間と費用がかかり、すぐに着手できるものではないという。いまもなお、IT関連企業に加えて、自動車部品会社も苦労して部品確保に奔走しているのだという。


・半導体なくして自動車は製造できない
自動車生産に必要不可欠な半導体。エンジン制御を筆頭に、パワステ、クルーズコントロールに車線キープのアシスト機能……さらにカーナビやキーレスエントリーまで及ぶ。なんでも1台の車両につき、最低でも数十個、およそ100個ほどの半導体が必要になるという。さらには開発が進む自動運転が本格化すれば、今以上に半導体が必要とされるのは言うまでもない。ところがこの半導体にもさまざまな性能があり、たとえばスマートフォンやノートパソコンに用いる半導体は、自動車用に比べてはるかに性能の高いものが必要となる。となれば半導体の製造メーカーとしては、得られる利益が高い高性能の半導体作りを優先するのは当然のこと。結果として優先権で劣る自動車用の半導体は需要が増えているにもかかわらず、”後回し””減産”を強いられるようになった。

そうなれば、自動車メーカーの工場における生産体制が整っていたとて、肝心のモノ_つまり半導体がなければ製造作業は宙に浮いたままとなる。ニュースでも再三にわたりお伝えしたが、半導体不足の影響を受けて各自動車メーカーの製造工場は幾度となく計画的な操業停止に追い込まれている。無い袖は振れない”状態が続くため、結果として生産ラインも自ずと縮小される。そうなれば新車納入が大幅に遅れ、ディーラーに出向いても新車の在庫はなく、購入手続きをしたところで納期に3ヶ月から半年、なかにはスポーツカーやSUVといった人気車種については、1年以上時間を要するものもあり、メーカーが予約を受けないケースも出るなど、先が読めないという”負のスパイラル”が出てきた。今では、消費者に不安を煽らなようにとホームページで出荷時期のメドを公表している自動車メーカーもあるほどだ。

売りたくても売るものがないメーカーはもちろんディーラーにとっても頭を抱える問題だが、それを裏付けるように4月1日に発表された2021年度の国内新車販売台数は、当然のことながら前年度を下回るものだった。データを発表した日本自動車販売協会連合会および円国軽自動車協会連合会によると、21年度は前年比9.5%減の421万5826台の新車販売に留まり、また3年連続で前年度を下回る数値になったという。前半の1月から6月まではいずれも前年同月を上回っていたが、新型コロナウイルス感染の再拡大となった7月以降は前年同月に届かず。最終的には前年度を下回った。その要因としてはまず半導体不足の長期化が上げられ、続いて新型コロナウイルス感染拡大に伴う部品調達難だと伝えられた。今回の結果は、およそ420万台の販売に留まった1976年度以来、45年ぶりとなる低水準だという。

製造優先度の低くとも、半導体なくしては完成しない自動車。半導体以外にも製品不足が自動車の納期遅延に影響を与えているとも言われているが、広い視野で見れば、メーカーの生産計画含め様々な諸事情も見え隠れする。新車購入の予定がある、とりわけ人気車種を検討している消費者は、これまでより早めに計画を立ててディーラーなどと頻繁にコンタクトを取るのがせめてもの得策と言えるのではないだろうか。



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