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20年シーズン、SUPER GT開幕まであとわずか!

コラム (2020/06/22)

本来であれば4月に岡山国際サーキットで2020年シーズンの開幕戦を迎えていたであろうSUPER GT。新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、6月中旬を過ぎてなお開幕戦を迎えていない。しかしながら、SUPER GTをプロモートするGTアソシエイション(GTA)が、今月4日に公式イベントの日程変更について発表。新たな日程によると、7月18、19日に静岡・富士スピードウェイにおいてようやく開幕戦を実施することが明らかになった。そこで今回は、待ちに待ったSUPER GT開幕を前に、今年も激戦を繰り広げるであろうGT300クラスについて、クローズアップしてみたい。

・シーズンカレンダーは大幅に変更
4月の岡山戦で幕を開け、5月には富士と鈴鹿の2戦を予定していた2020年のSUPER GT。その後はこれまでと少し異なるスケジュールが組まれていた。というのも、今年は東京でのオリンピック開催の兼ね合いで、7月にタイ(チャーン・インターナショナル・サーキット)とマレーシア(セパン・インターナショナル・サーキット)での海外戦が予定されていたからだ。例年とはひと味異なる展開になることで、いつも以上に期待が集まっていたのは明らかだろう。しかしながら、新型コロナウイルス感染症の拡大によってすべてが水泡に帰す。結果、6月中旬を過ぎてなおサーキットでのレース開催には至っていない。

そんな中、今月4日にアナウンスされたGTAからの新たなスケジュールは、「競技参加者等の移動中の感染リスクを低減させることを第一の対策とし、大会日程、開催地を大幅に変更」するというものだった。これまでSUPER GTは、日本国内の北は宮城・スポーツランドSUGOから南は大分・オートポリスまで全国の6つのサーキットで実施されていたが、今シーズンは上記の理由からツインリンクもてぎ(栃木県)、富士スピードウェイ(静岡県)、そして鈴鹿サーキット(三重県)の3ヶ所のみで実施することに。大半のチームが富士スピードウェイ近隣に所在地を構えていることを考慮し、「チーム関係者等が自家用車等で移動可能なサーキットでの大会開催を計画」したというのだ。開幕戦から9月中旬に予定するツインリンクもてぎでの第4戦までは無観客開催とし、それ以降は「今後の感染状況、社会情勢を踏まえ開催方式を検討」していく方向となっている。

・群雄割拠のGT300は今年も嵐の予感!?
かつてSUPER GTに参戦するGT300クラスの車両は、各チームがオリジナリティに富む車両を用意し、その”技”を競うという見どころも多かった。しかしながら近年はFIA-GT3(以下GT3)車両での参戦が増加している。このGT3というのは、いわゆる市販されているレーシングカーであり、SROモータースポーツグループが提唱してリリースしているものだ。極端な言い方にはなるが、仮に車両を紳士もののスーツだとすれば、GT500の車両は”完全なるオーダーメイド”の一点ものであり、GT3は紳士服販売チェーン店で売られているような”吊るし”、つまり既製のスーツだと言えるだろう。とはいえ、”既製品”ならばあまり魅力はなさそう…、とは思わないでほしい。なにせ、今シーズンのGT300クラスに参戦予定の車両はというと、メルセデスAMG GT3、ポルシェ911 GT3 R、アウディR8 LMS GT3、BMW M6 GT3、ランボルギーニ・ウラカン GT3、アストンマーティン・ヴァンテージ AMR GT3、マクラーレン 720S GT3のヨーロッパメイドに加え、ニッサンGT-RニスモGT3、ホンダNSX-GT3、レクサスRCF GT3という日本車も名を連ねているからだ。

これに対抗するJAF-GTはスバルBRZ、トヨタ・プリウスGT、トヨタGRスープラの3車種。さらにGTAが販売しているレーシングカーのシャシーである「マザーシャシー」として、トヨタ86MC、ロータス・エヴォーラMCの2車種がある。このように生まれも育ちも異なるGT300クラスの車両だが、これらが一斉に戦うにあたっては、もちろん”イコールコンディション”にすることが必要。GT3車両の場合、各メーカーから販売されている状態からセットアップの変更などはできるが、空力パーツなどを増設や改良が禁止されている。一方、JAF-GTおよびマザーシャシーについては、シーズン中も独自に開発していくことをGTAが認めている。これは、SUPER GTのレースがつねに”実力伯仲”の状態で展開していくという”あるべき姿”を追求しているがこそ。各自異なる車両規定で誕生したクルマのを”BoP”(バランス・オブ・パフォーマンス)という性能調整によってパフォーマンスの均一化に努めているのだ。

・あの名門チームが今季はGT3で参戦!
2016年、GT300クラスチャンピオンとなったつちやエンジニアリング。活動の歴史は長く、モノ作りの視点から周到に準備されたクルマで多くのライバルを蹴散らし、タイトルを手にしてきた。近年は86マザーシャシーでの参戦を続け、クラスタイトルも手にしてきたのだが、今シーズンを迎えるにあたり、チームは大きな決断を下していた。それがマザーシャシーとの別れだった。

長年苦労を重ねて開発を続けてきた86マザーシャシーに代わり、今シーズンからチームに投入されたのはポルシェ911 GT3 R。世界中のGTレースで活躍する名車だ。このように、SUPER GTで長く参戦を続けるチームも戦闘力として頼りにするGT3。SUPER GTへ初めてFIA-GT3のポルシェ911 GT3 Rがお目見えしたのは2010年のシーズン途中。ちょうど10年目となる今シーズン、バラエティ豊かなGT300クラスの拮抗したバトルは、今シーズンもまた間違いなくSUPER GTの魅力のひとつとなり得ることだろう。



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