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家電ショーで未来の交通サービスの展示が盛況!?

コラム (2019/10/21)

プレスデーを10月23日に控える第46回 東京モーターショー。これよりひと足先に幕張メッセにおいて「CEATEC(シーテック)2019」が開幕した。こちらは最新の家電、ITの展示会として知られるイベントだが、未来の交通サービスの展示で盛り上がっているという。

・家電見本市から最先端のテクノロジーショーへ
今年で20回目の開催となるシーテック。「つながる社会、共創する未来」をテーマにした大規模展示会には、これまで多くの家電メーカーをはじめとする国内外の企業や団体が出展している。今年は787の企業、団体が参加して最先端の人工知能(AI)や最近注目を集めるモノのインターネット(IoT)の技術を披露している。

かつては家電、中でもデジタル家電の見本市のイメージが先行していたシーテック。パソコン、プラズマテレビ、次世代DVD……といったあらゆる最先端の家電のたぐいをお披露目する場所でもあった。だが、4~5年前までは家電見本市という認識の強さから出展を見送る企業も多く、併せて来場者も減少傾向にあった。そこで主催者は、”2020年”をキーワードに、この先の最先端技術が集うテクノロジーショーへの脱皮を決行。今年は前年を上回る出展があり、うち新規出展は304社、団体にのぼっているという。

・夢の乗り物が登場
開幕前日には、メディア向けの記者会見等が行われたが、まずここでお披露目されたのが、自動運転の実証実験を兼ねた運行セレモニーだった。今回、20周年特別企画として行われた実証実験には、ソフトバンクグループのSBドライブが手掛ける「NAVYA ARMA(ナビヤ・アルマ)」が使用された。この車内には座席が壁際に並び、運転席はない。さらにハンドル、アクセル、ブレーキも搭載されておらず、唯一手動オペレーション用のスティックコントローラーが座席付近にあるだけ。11席、15人まで乗車可能な車両はいわゆる公共バスとしての位置づけとなる。

この自律走行バス、「ナビヤ・アルマ」は、33kwhのバッテリーを搭載し9時間走行できる電気自動車。車体のルーフやバンパーにLiDAR(ライダー)という光を用いたリモートセンシング技術(光センサー)を搭載する。走行中はこのLiDARが地上の障害物を検知するが、事前にLiDARによるマッピングを行い基準マップを作成しているため、車両は基準マップと走行中のマップを重ね合わせて現時点の走行地を推定することが可能になるという。期間中は、走行中に位置情報を補正しながら現在地を推定、最高時速18キロのゆっくりとしたスピードで会場周辺を回るという。

自動運転技術のさらなる進歩は、今後、人材不足が懸念される運輸業界のドライバー不足などの社会的問題解決に繋がると考えられる。また、セレモニーに出席したSBドライブ社長兼CEOの佐治友基氏は「中山間地域などでは自動運転バスが、毛細血管のような役割を果たせるのではないか」と将来性をコメントした。

・新時代の公共交通はAIの進化次第!?
シーテックに今年初出展したDeNA(ディー・エヌ・エー)は、タクシーの働き方改革を提案すべく、運転手向けのアプリを開発。同社では、すでにタクシー配車アプリ「MOV(モブ)」のサービスをで始めているが、新たなアプリでは、ビッグデータやAIを活用して乗客を探索。効率よく仕事ができるよう、稼ぐドライバーのノウハウを新人ドライバーにAIが伝授するのだという。個々のドライバーによって差が出やすい乗車率を解消することで、車両実働率の向上を可能にするアプリというわけだ。

また、NTTドコモが提唱するのは、「AI運行バス」。タクシーのように乗客が乗りたい時に乗れ、自由に移動できるもの。すでに10月10日から同20日まで、横浜市内の観光地である臨海エリア(みなとみらい21、関内、元町中華街)で実証実験を行っている。バスの運行ルートが定まっておらず、時刻表もない「AI運行バス」。乗り合い型のバスを利用するには、スマートフォンなどの専用アプリを利用する。利用人数や乗車/降車ポイントを指定すると、AIが配車し、必要な情報が通知される。NTTドコモでは、同様のサービスをすでに過疎が進む地方で新たな交通手段として運行を開始。大型バスを走らせなくとも、セダンタイプのタクシー車両を使い、利用希望者がタイムリーに交通手段として活用することを可能にしている。

このほか、会場ではNECが「空飛ぶクルマ」の試作機を展示。巨大ドローンのような機体は、同社の我孫子事業場で今年8月に実証実験が行われ、浮上に成功したという。自動化が進む自動車に搭載するシステムだけでなく、公共交通サービスの未来が次々と展示されているシーテック。家電の見本市からスタートした展示会は、今や未来のクルマにおいて欠かせない技術をお披露目する場所へと変化したともいえる。



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