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高級SUV、じわりじわり浸透!?

コラム (2018/02/17)

SUV(スポーツユーティリティビークル)。スポーツ用多目的車あるいは多目的スポーツ車を指す言葉だが、なにもスポーツに限らず、今ではオールランドなタウンユース車両として人気を集めて久しい。かつてはジープやパジェロなどの大型車両のイメージが先行したが、最近はパワフルなのにオシャレでスタイリッシュなクルマとして、男性に限らず、アクティブな女性にも人気が高まっている。そのSUVだが、ここのところ目立つのが高級スポーツカーブランドによる市場参入。取り回しのラクな国産車とは異なり、ブランドイメージのカラーが強く出る車両に熱い視線が注がれているようだ。

・特別感たっぷりの輸入車SUV
最近は高級スポーツカーブランドがリリースするSUV熱が高まっている。もっとも、先駆け的な存在として知られるのがドイツのメーカー、ポルシェがリリースした「カイエン」だろう。日本では2002年から発売を開始、以降、累計1万5千台以上が売れているという。同社ではカイエンに加え、「マカン」も投入。カイエンよりコンパクトなサイズが受け、ポルシェ・ジャパンによると日本での販売車両の3割を占めるようになったという。

一方、このほどイタリアを代表する自動車メーカーのひとつ、ランボルギーニ社が新型SUV「ウルス」を都内でお披露目。姿を見せたステファノ・ドメニカリCEO(再考経営責任者)は「新しいランボルギーニの時代が始まる」とコメントし、ユーザーが抱くランボルギーニの既存イメージを打破しようという思いが込められていた。このウルス、排気量4リッターの8気筒ツインターボエンジンを搭載。最高時速は305キロという。気になる価格は、2779万9200円と当然ながら安くはない。同社がリリースしている他の車両価格を考えたら、それなりの相場ということになるのだろうが、よほどのユーザーでなければ食指が動かないのも事実。だが、日本市場が同社における販売台数2位であることを踏まえ、同CEOは「今後2年間で日本での販売を2倍にしたい」と意気込んだ。

また、メーカーこそ違えど、販売台数の約半分をSUVが占めるところも出てきた。同じくイタリアのマセラティだ。同社は2016年10月に「レヴァンテ」を販売。価格は986万7千円からとランボルギーニ同様高額車両だが、ユーザーは1千万クラスの車両を選択しているという。このほか、BMW X1、メルセデス・ベンツ GLA、ボルボ V40などが日本での人気輸入SUVとして名があがっているが、これらはエントリークラスであり、車両サイズもコンパクトは言い難いが、やや控え目サイズ。その点がタウンユーザーあるいは女性からの支持につながっていると思われる。

・国産車はコンパクトタイプで対抗
概ね、日本国内ではもう10年以上続くSUVブーム。かつてのワゴン車ブームを彷彿させるものがある。輸入車の高級ブランドが次々と参入したことが拍車をかけたことの一因であることは明らかだが、国産車もそのブームをしっかりと踏まえ、様々な車両をリリースしている。現在、若いファミリー層に人気のミニバンからSUVへ…とシフトするユーザーもいるのではないだろうか。

とりわけ、昨年デビューを果たしたトヨタ「C-HR」。正直、若年層から「トヨタには乗りたいクルマが…」と思っていたユーザーも、考えも改めるような斬新なデザイン、走りのアグレッシブさが大きなインパクトを与えることとなった。これまで同社が得意としない市場ではあったが、衝撃のデビューを果たした結果、C-HRは2017年SUV新車販売台数ナンバーワン(11万7299台)を獲得することに。また、購入者の3割が20~30代であるとし、同社が新たなユーザー獲得に影響を与えたクルマになった。

ライバルの国産メーカーも奮闘する。ホンダはお手頃価格がウリの「ヴェセル」、マツダは「CX-3」に得意の高性能ディーゼルエンジン搭載車をラインナップ。日産は遊びココロあふれるユニークなデザインの「ジューク」をリリースするなど、それぞれ独自のコンセプトで対抗している。

・この先どうなる? SUVブーム
ハイブリッドはもちろん、EV車両、さらには自動運転と、乗り手の思いとは異なる部分で開発、進化が進む近年の自動車。単なる移動ツールではなく、「乗る楽しみ」を知るユーザーにとっては、心なしかこの歩みはさみしい変化にも思われる。なればこそ、この先しばらくは、まだ従来のクルマらしい楽しみ方でドライブしたい、というユーザーの気持ちがSUVを目指すのではないだろうか。高級スポーツカーブランドSUVも、国産ならではのコンパクトSUVも、今後さらに改良版の魅力ある一台を用意してくるはずだ。



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