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スーパー耐久、今年は変革のシーズンに

コラム (2018/01/22)

多種多様の車両が競うレースとして賑わいを見せるS耐こと、スーパー耐久。そのレースで使用するタイヤが今シーズン変わることが明らかとなった。加えて、3~9時間の時間枠で繰り広げられてきたイベントが、ついに第3戦富士では10年ぶりとなる24時間レースを復活させる。ここのところS耐でもプロドライバーの多く参戦するようになっているが、モータースポーツを体感して楽しむアマチュアドライバーの祭典が、ますますヒートアップしそうな勢いだ。

・ヨコハマからピレリへ
スーパー耐久の歴史をたどると、もともと装着タイヤに規制はなく、フリーの状態だった。しかし近年は2010年からワンメイクタイヤのサプライヤーとしてヨコハマタイヤがその任を務めてきた。エントリー車両はGT3をベースとするST-Xクラスからフィットやヴィッツといった小型車がカテゴライズされるクラスまでと幅広いため、これまで15~19インチのタイヤサイズが提供されてきた。

先日、STO(スーパー耐久機構)は、2017年シーズン表彰式&新春懇親会を開催。ここで新たなタイヤサプライヤーを発表、イタリアのメーカーであるピレリが就任することが明らかとなった。これにあわせ、シリーズ名称も「ピレリ・スーパー耐久シリーズ」になるという。なお、契約機関は3年とのこと。周知のとおり、モータースポーツの頂点にカテゴライズされるフォーミュラ1、そしてF2、GP2といったフォーミュラカーレースをはじめ、ツーリングカーではGT3レース等のシリーズ戦にもワンメイクタイヤを供給する同社。日本でのシリーズ戦をコントロールタイヤでサポートするのは新しい試みとなるが、これに合わせて「ピレリ・ジャパン・モータースポーツ」を設立し、S耐参戦チームを底支えするという。

ちなみに同社では、今年初開催となる「鈴鹿10時間耐久レース」でもコントロールタイヤを提供予定であり、日本のモータースポーツ活動での強化へ向けて一気に動き出した感がある。なお、S耐での提供タイヤについては、P Zeroレースタイヤを投入するとのこと。このタイヤは現在アメリカで開催されているPWCピレリ・ワールドチャレンジに供給されているものであり、同じ仕様になるという。多くの車種が8クラスに区分されて参戦するS耐では、特化したタイヤスペックを追求するのではなく、より汎用性の高さが求められる。それだけに、実戦データ豊富なタイヤが提供されるのであれば、各チームも開幕戦に向けて参戦車両のセットアップ作業が進めやすいと考えられる。

・クラス区分にも変化アリ
年々参戦車両がバラエティ豊かになり、ステアリングを握るドライバーのキャリアにもそれぞれ違いが見えるS耐。現在8つに区分される車両クラスにおいても見直しが加えられた。例えば、これまで2001~3500ccの4WD車両はST-2クラス、2WD車両ならばST-3クラスとされたが、今年からは前輪駆動車(FF)がST-2クラスに、そして後輪駆動(FRとMRも含む)はST-3クラスに限定されるようになった。

加えて参戦ドライバーの登録スタイルにも変更が見られる。車両1台につき、2~3名の登録であったものが、常時4名まで登録可能に。一方で、参戦ドライバーの規定にも変更が。ST-X、ST-Z、ST-TCRの各クラスでは主なプロドライバーを称するプラチナドライバー規定を設けているが、これに対し、プラチナドライバー以外の呼称を「ジェントルマンドライバー」としてきた。だが、今後は35歳以上を「アマチュアドライバー」とし、プラチナおよびアマチュアに該当しないドライバーを「エキスパートドライバー」として位置づけることにしている。

・全6戦の開幕戦は鈴鹿!
もてぎでの開幕戦が定石だったS耐だが、全6戦を行う今年は、その開幕を鈴鹿サーキットで迎えることになる。2008年以来となる一戦は5時間レースで開催。そして同サーキットでは、久々の開幕戦の舞台としてサプライズを用意した。それは「予選落ちを出さずに前車一斉に5時間レースのスタートを切る」ことなのだという。

これに基づけば、開幕戦の決勝グリッドにつく車両台数は60台になると予想され、四輪レースとしては、鈴鹿史上最多出走になるとしている。新たなタイヤの”おいしいところ”をライバルよりも先に見つけ、巧みな戦術に則り、5時間レースを戦う…。多くの見どころを含む開幕戦となりそうだ。

なお、この鈴鹿戦より新たに導入されるのが、フルコースイエローおよびゾーン50規定。国内レース・イベントとしては初の実施となるが、現在の耐久レースではコース上の安全確保において必要不可欠となっているだけに、S耐での採用が今後の国内レース(特にツーリングカーレース)への導入検討の一石を投じることになるのではないだろうか。新たな試みへの挑戦に挑む新・S耐に期待が高まる。



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