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日産がプロパイロットを新型ミニバンに搭載し、発売へ

コラム (2016/07/21)

前回のコラムで電気自動車における自動運転機能が原因の事故について取りあげたが、そんな中、日産自動車が自動運転技術「プロパイロット」を発表。まず来月下旬に発売する同社の新型ミニバン「セレナ」に搭載するという。現在、欧米の自動車メーカーに比べると、日本での市販化はスローペースといわざるを得ない自動運転技術。多くのメーカーは東京オリンピックが開催される2020年までの本格導入を目指しているというが、このたび先駆けとなった日産が計画する導入を見ていこう。

・新型セレナに投入される新たな技術
2020年までに、高速道路はもとより交差点を含む一般公道での自動運転技術の導入を予定する日産。このたびセレナに搭載されるのは、自動運転技術「プロパイロット1.0」になる。このプロパイロットというのは、先行車追従機能と車線維持支援システムの2つのシステムを停止まで含めて使えるようにしたシステムをいう。単独での定速走行はもちろん、同一車線内での追従走行、そこから先行車両の減速や停止に合わせて自動でブレーキをかけて止まるものである。この場合、停止から3秒以内に発進すればそのまま追従発進可能だが、もし3秒以上停止した場合はプロパイロットのシステムがキャンセルされ、ドライバーがアクセルペダルもしくはレジュームスイッチ操作を行なう仕組みになっている。これらの動きを読み取るのは、高性能な単眼カメラ。車両前方の先行車や白線を検知。一方、テスラでの事故のような、逆光などで仮に車両前方を検知出来ない場合には、自動運転を停止し、運転者に主導権を戻すシステム「オーバーライド」が作動するという。

・セレナのプロパイロットはレベル2
先日のコラムで紹介したように、現在、自動運転には4レベル設定(アメリカ運輸省 高速道路交通安全局による)されているが、このたびセレナに搭載された「プロパイロット」はどのレベルとなるのか。同社によると、「運転支援システム」の位置づけにあたり、運転者の操作を助けるものに該当する。よって、ドライバーが安全運転の責任を持つ必要がある「レベル2」となる。なお、プロパイロットでの運転可能は道路は、現時点で自動車専用道路(高速道路)の単一車線に限定されている。しかし、今後は2018年に同複数車線、さらに2020年には交差点などを含む市街地へとその範囲は広がる方向にある。つまり、2020年以降に「支援」ではなく、完全自動運転の実現を目指していることは明らかだ。ちなみに、セレナは設定速度の下限を時速30kmとしており、上限は法定速度に合せて時速100kmとなっている。搭載されている単眼カメラはモノクロというが、その精度は高いという。さらに、渋滞時はステアリングやアクセル、ブレーキの自動化を実現しているが、これらはすべて日本の自動車メーカーとしては初となる。


・How to drive
プロパイロットが搭載されたセレナ。車内にはプロパイロットの作動状況が把握できるように、メーターの中央寄りに7インチのマルチアラウンドビューモニターが配置され、そこに表示されることになる。一方、単眼カメラはルームミラーとほぼ同じ高さの直線上にマウントされており、ドライバーの視野を妨げないように工夫されている。そして肝心の操作だが、プロパイロットの操作スイッチはクルーズコントロールのスイッチが使われている。つまり、ステアリングのスポーク部の右側に装備されており、その一番右端にプロパイロットスイッチが配置されている。スイッチオンで「Ready(準備中)」の状態となり、それを確認して次にセットスイッチをオン。さらに一番上にあるレジュームスイッチを押して、好みの車速を設定。これで自動運転がスタートする仕組みとなっている。スイッチの操作状況はその左側にあるモニターに表示されるため、そこで二重確認が可能となるわけだ。


・今後の技術拡張の中身は?
日産では、2018年に同複数車線を目指すと先に記したが、そのために同社が予定していることとして挙げられるのは、車両側方を検知するためのセンサーを追加するという。この時点で「プロパイロット2.0」に進化するとのこと。さらに、複数車線での走行のため、斜めうしろから接近してくる車両、あるいは異動先の車線に進入しようとする2車線隣の車両の検知が必要となるためだ。また、走行の状況を認識し、適切な車線の確保が求められる。このため、カーナビの地図情報との連携が必要になると、同社では説明している。同車によると、2020年には「プロパイロット3.0」への発展を予定しているとのこと。その頃にはセレナだけに限らず、他の車種への搭載も拡張されていると考えられるが、併せて安全性の向上も求められることは明らかだ。



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