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ホンダ、アメリカで新型NSX量産第一号を納車!

コラム (2016/05/27)

本田技研工業の米国現地法人「アメリカン・ホンダモーター」(本社:カリフォルニア州トーランス)が発表したところによると、アメリカの現地時間における5月24日、Acura(アキュラ)ブランドの新型「NSX」北米仕様車の量産第一号車をラインオフ、チャリティオークションで落札したリック・ヘンドリック氏に納車したことを明らかにした。2015年1月、アメリカ・ミシガン州で行われた北米国際自動車ショー(通称:デトロイトモーターショー)において、世界初披露からおよそ1年半。その軌跡をたどってみよう。


・初代NSXからの“生い立ち”
革新的なデビューを飾った初代NSXが発表されたのは、1989年。翌1990年秋から販売が始まり、2005年までの15年という長い期間にわたって製造され、その間はフルモデルチェンジを行なうことはなかった。金額は800万円からスタート、最終的にはグレードによって1300万円台まで上昇。販売期間中は、日本車としてスポーツカーの最高額を記録したと言われている。

初代NSXの特徴は、なんと言ってもボディがオールアルミモノコックであること。世界初でもあるボディのため、産業ロボットによる流れ作業ではなく、そのほとんどが手作業で行われたことでも知られる。

そしてこのたび新たに誕生した新型車両は2代目NSXということになるが、ホンダとしてではなく、アクラブランドからの発売となる。もともと2010年以降に発売予定という話が浮上していたものの、以後、世界的金融危機などの情勢に影響を受け、開発プロジェクトが頓挫。ようやく2012年1月に開催されたデトロイトモーターショーで、同車のコンセプト車両が出展され、新車制作プロジェクトの再開を示唆することとなった。そして2015年の同モーターショーで、ついに市販モデルが展示され、生産化が実現する運びとなった。


・四半世紀を経て生まれた新型NSX
エンジンは、新たに開発された3.5リッター、直噴V型6気筒ツインターボエンジンをミッドシップレイアウトで配置。同社の発表したリリースによると、走りと燃費性能を両立した高効率・高出力の3モーターハイブリッドシステム「SPORT HYBRID SH-AWD(Super Handling-All Wheel Drive)」を搭載しているという。このエンジンに組み合わせるのは、高効率モーターを内蔵した9速デュアル・クラッチ・トランスミッションであり、前輪の左右を独立した2つのモーターによる、四輪の駆動力を自在に制御するトルクベクタリング(左右駆動輪に伝達する駆動力の配分をコントロールする制御や機構)を可能とする、電動式の四輪駆動システムを搭載したハイブリッドシステムだという。

スタイリッシュな顔つきは、日本のモータースポーツファンならすでにSUPER GTでお馴染ではあるが、多方面にわたって新たに開発されたポイントがびっしりと詰まっているのは、やはり新型誕生まで25年という長い時間があったからこそ。その一方で、初代NSXからのDNAもキチンと継承されていることを伝えなければならないだろう。そう、このたびも革新的な複合素材ボディーを採用しているのは言うまでもない。アルミニウムや超高強度鋼板、その他の先進素材などを革新的な結合技術によりユニット化したスペースフレームデザインを採り入れ、ねじれや曲げ剛性を大幅に高めているという。さらに、現代の最新技術を導入し、強度な鍛造素材と柔軟性のある素材の結合を実現した世界初の鋳造技術により、アルミニウムと超高強度鋼板によるボディーパネルがカーボンファイバー製フロアーと高精度に結合。結果、ボディーの大幅な軽量化を実現した。足下はオールアルミニウム製の独立懸架前後サスペンションとなっており、フロント19インチ、リア20インチサイズのタイヤ、アルミホイールとのコンビネーションで、極めて高い動力性能を発揮するとしている。

量産が始まったのは、先月下旬。その拠点となるアメリカ・オハイオ州メアリズビルに「パフォーマンス・マニュファクチュアリング・センター」を設立。ここでは、熟練した技術者が持つ職人の技でもって革新的な先進生産技術が磨かれ、制作へとフィードバックされている。現場ではおよそ100名のクラフトマンが最高レベルの仕事を行なわれ、またエンジン制作においてもエキスパートが手作業で組み上げているという。


・納車第一号はチャリティオークションで
待ちに待った新型車両。その販売にあたり、アメリカン・ホンダモーターでは、Barrett-Jacksonのチャリティーオークションを活用した。このオークションは1971年創設のアリゾナ州に本拠地を置くカー・コレクター向けオークションウェブサイトであり、落札者となったヘンドリック氏は、120万ドル(約1億3千万円)で第一号車オーナーになる権利を手にした。なおこの落札金額は、アメリカ国内の2つのチャリティ団体に寄付されたという。

このたび晴れて第一号の納車となった二代目NSX。今後は北米仕様車を皮切りに、各地域向けの生産が順次始まるとしている。気になる価格だが、ベースグレードで15万6千ドル、フルスペックモデルでは20万5千ドルとも言われている。モチロン、日本への“里帰り”を待ちわびるNSXファンも多いはず。だが25年という長い歳月を待った今こそ、あともう少し“上陸”までの時間を楽しみながら待つのも良いのでは?



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