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2016年、SUPER GTが変わる! レギュレーションの一部が変更に

コラム (2016/02/21)

ただいま、オフシーズン真っ只中にある国内のモータースポーツ。だが、ストーブリーグの噂話はほぼ終了し、すでに今月4日にはトヨタ、そして12日にはホンダがそれぞれ2016年度のモータースポーツ活動計画を発表。残る日産が発表を行なう28日をもって、トップチームの体制が明らかとなり、今シーズンの布陣が出揃うこととなる。

その中でも、高い人気を誇り、毎年多くの観客を動員するSUPER GT。先達、大阪・インテックス大阪にて行われた大阪オートメッセの会場でも展示・物販ブースを設けたほか、特設ステージでのトークショーや展示車両のエンジン始動を行なったりと、積極的なイベントを実施し、普及活動を繰り広げたことは記憶に新しい。今シーズン開幕まで、残り2ヶ月を切ったSUPER GTだが、このほど2016年のスポーティングレギュレーションを発表。今回はどのような変更点が見られるのかを紹介しよう。

・スポーティングレギュレーションとは
そもそも、「スポーティングレギュレーション」とは何か? これは、レースを行なう上で細かなルールが定められているが、それを示す。例えば、「どういうドライバーがレースに参戦できるのか」から「優勝すれば何点獲得できるのか」といった参加に関することから、「レース中に装着できるタイヤはどういうものか」、「予選、決勝の手順」、あるいは「仮にレース中の突発的な出来事が発生した場合、どのように対処するのか」、「どういう違反をすればペナルティを科せられるのか」などなど、レースを円滑に行なうためにはなくてはならない規約が事細かに記されているものだ。

SUPER GTを運営するGTアソシエイションが発行するこのスポーティングレギュレーション。一般的事項に始まり、そのレギュレーションブックは、毎シーズン更新され、前年の規則から改定を行なった箇所には文中に下線が引かれている。

・大阪オートメッセで、主な変更点をアナウンス

先日開催された大阪オートメッセでは、特設ステージ上でGTAの服部尚貴GTAシニアマネージャーが今季のSUPER GTにおけるチェックポイントを紹介。GT300クラスにおいて、大半の車両がニューマシンとなることや、レギュレーションの変更点を明らかにした。その中で、まず最初に述べたのが、「予選でのポールポジションにポイントを与える」ということ。これはレギュレーションブックにおいて、「各クラスの2回目の予選(Q2)において最高タイムを達成した競技車両のドライバー(組)に対し1点が授与される。」と記述されている。たかが1点、されど1点というくらい、この予選で得られる1点はシビアなシリーズ戦を戦うにあたり、じわりじわりと有効に働くのは言うまでもない。SUPER GTの長い歴史において、過去には「1点差が生んだ泣き笑い」が見られたからだ。

さらに服部氏は、ウェイトハンディ制にも言及。これまでどおり、参戦6戦目までは「前戦までの各戦においてその車両を運転したドライバーが獲得したシリーズ得点の累積1ポイントを2kgに換算した重量のハンディウェイトを積載しなければならない」点や、さらに7戦目以降は「累積ポイントを1kgに換算する」こと、そして参戦8戦目でのウェイト撤回に変化はないとしたが、「上限ウェイトを100kgとはするものの、昨年導入していた燃料流量リストリクターのサイズダウンによって、エンジンパワーを引き下げる代わりに積載ウェイトを一部相殺できるという救済処置は撤廃される」といった主旨を説明。この背景として、「メーカーによるECUの調整が進み、たとえ燃料を絞ったところで車両がそれなりに速く走るようになったというのが昨シーズンの状況だったから」とステージでコメントした。実際、昨年のレギュレーションブックにあった「クラスⅠ(GT500)車両については、課されたウェイトハンディが50kgを超えた場合、ハンディウェイト50kg相当分を燃料流量リストリクター径の調整に置き換えるものとする。」という記述が今年は消去されている。ウェイトの積載が重なり、ヘビーウェイトとなったモンスターマシンをコントロールするのは至難の業であり、また車両そのもの、タイヤへの負荷も懸念される。だが、その難問に挑むのがSUPER GTに参戦するチームの指命でもあるといえる。

・より安全に、よりダイナミックにレースを演出
ステージでは、昨年のGT500チャンピオンであるロニー・クインタレッリ選手を引き合いに、「勝ち続けたロニーのグリッドは最後尾にする」と冗談も飛び出したが、全国のサーキットで毎戦多くの観客を集め、またメディアの露出も高いSUPER GTが、つねに安全面を考慮してレギュレーションの見直しを実践しているのは、当然のこと。レースはミズモノ、つまり筋書きのない展開が毎戦繰り広げられるため、つねに何が新しい局面に立たされる。中でもアクシデントやハプニングといった予測不可能な事態に備え、イベント開催中は都度最善のジャッジに努めなければならない。一方で、レギュレーションを見直し続けることにより、レース中に公平な裁定を行なうことがより可能となることも事実。つねに進化するからこそ、レースそのものがいっそう魅力的なものへと発展を遂げることにつながっていくといえるだろう。

3月には岡山国際サーキットでGTAが主催する公式テストも開催される。本格的なシーズン始動を前に、改めてレースのルールをおさらいすることもいいのでは!?



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