中古車買取/販売・中古車査定情報,中古車検索やスポーツカー買い取り/査定のGTNET

自動車はデジタル産業へ!? 業界がこれから進む道とは?

コラム (2016/02/04)

アメリカ・デトロイト州で1月11~24日まで開催のデトロイトモーターショー2016。今年度の自動車市場を彩るさまざまな車両はもちろん、今後、市販車として開発を進めていくという位置づけにあたるコンセプト車両など、多くのモデルが出そろった。その一方で、現在の自動車産業において、新たな技術開発としてクローズアップされているのが自動運転であろう。昨年からは自動運転システムを使って実際の公道での試走が行われるなど、最新の人工知能を活用した機能の充実化が着々と進められている。これからの自動車は技術面でのデジタル化が進んでいくことが充分考えられるが、果たして現状はどこまで進んでいるのだろうか。

・世界最大家電見本市、自動運転車が話題をさらう
家電見本市で世界最大を誇る「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)」。アメリカ・ラスベガスで毎年開催されるショーは、デトロイトモーターショーよりも早い1月6日に開幕した。会場では、家電メーカーの新製品発表よりも話題をさらったと言われていたのが、「自動運転車」。自動車メーカーをはじめIT関連会社など、開発に携る数多くの企業が展示発表を行なったという。

例えば、会場内で半自動運転機能を搭載した車両発売を表明したのは、ボルボ。同社の主力セダンでもある「S90」に、半自動運転機能を標準装備する方針をあげ、その後のデトロイトモーターショーにてお披露目することを明らかにしている。また、韓国のキアモータース社では、記者発表会で、2030年までに完全自動運転車を市場投入すると発表。これにより、同社のグループ会社であるヒュンダイモーター社と共同で2018年までにその開発費として20億ドルを投資することも公言した。

一方で、トヨタ自動車はAI技術などの先端研究を行なう子会社をすでにアメリカ・シリコンバレーに設立することを明らかにしており、同社では、元・米国防総省国防高等研究計画局職員やグーグル社の元ロボティクス部門長など、トップの人材を招へい。同会場では、豪華な顔ぶれのお披露目に驚きの声が上がったとしている。2020年に向けて今後およそ10億ドルを投入、AI技術に関係する先端研究や商品企画を展開するが、その研究開発のテーマとして掲げているのは「事故を起こさないクルマをつくる」という究極の目標。つまりは、AI技術を活用し、クルマの安全性を向上させることだとしている。


・自動運転の前に、まずは遠隔操作から?
自動運転がまだ先が見えにくい未来のクルマであるとすれば、グーグルとフォードモーター社が披露した新たな技術は、想像がしやすい新たなシステムといえるだろう。それが、遠隔制御だ。これは、アマゾン社のAIを搭載したマイク内蔵の音声認識デバイス「アマゾンエコー」を使うもの。例えば、自宅室内からガレージ内のクルマのエンジンを始動や停止、あるいは施錠や解錠も可能だ。しかも、遠隔操作はクルマに関するものだけに限らないという。外出中、クルマの中から自宅の照明器具、空調機器、さらにはセキュリティシステムなどのスイッチをオン・オフすることも可能とのこと。いずれも音声による確認や指示ができるとしている。

一方でそのフォードは自動運転車の路上テストもすでに開始しており、2020年までには自動運転車を製品化するという目標を掲げている。その際、自動運転車のシェアリングサービスやこの車両での交通サービスも視野に入れているとしている。


・完全自動化かアシストか
フォードやGM、さらにはグーグルなどの企業が完全自動運転を見据えた開発を進める中、トヨタはあくまでも人間の助け、つまりアシストにおける高い技術開発・実現を目指すとしており、完全自動運転は遠いものというスタンスを表明。実際、電気自動車のテスラ・モータースでは、自動車のソフトウェアを更新すると購読道路での自動運転機能を利用できるようになっているだけに、今後はこの分野での技術開発、車両における実搭載が先行するものと思われる。また、日本のメーカーの中では、日産が2016年に高速道路の1車線を継続して走行可能な自動運転車を、そして2018年には車線変更可能な車両を商用化することを明らかにしていることも付け加えておこう。

実際のところ、自動運転車と従来の車両が混在することにより、様々な不都合が発生する可能性はまだまだ高く、実用化には多くの弊害があるものと考えられるが、このような技術の搭載に向けた開発は留まるところを知らないということは間違いない。今後は自動車メーカー、関連企業に限られることなく、IT企業の参入によって幅の広い開発が推し進められていくことと思われる。



車/中古車買取査定TOPへ > NEWS Report一覧 > 自動車はデジタル産業へ!? 業界がこれから進む道とは?
■無料査定 GTNETではこれまでの実績をもとにスポーツカーの高価買取を行います。
GTNETでは、新車・中古車・スポーツカー・スーパーカーなど様々な種類の車の販売・買取・査定・下取りなどを行っています。
◆中古車販売検索TOP
◆スポーツカー無料査定申込
◆新車情報
◆GTNET店舗検索
◆車/中古車買取・査定TOPへ

Copyright(C) 2008-2016 GTNET.inc All rights reserved.