パリモーターショー関連ニュース_その1

自動車業界情報 （2014/09/18）

今年10月、フランス・パリにおいて開催されるパリモーターショーにおける各社の展示車両関連のニュースをまとめてお伝えする。

・シトロエン社
コンセプトカー「C4 Cactus Airflow 2L」を出展。2リッターで100km走行可能（燃費にしておよそ50km/リッター）となる燃費向上を目的とした車両となる。
同社によると、フランスの自動車業界団体である「Plateforme de la Filiere Automobile」が想定した
「2リッター/100km Vehicle」の一環として開発されたもの。このプロジェクトに、デザイン、快適性、実用的な機能、
手頃な価格という点を考慮して「C4 Cactus」をベースに使用している。

・オペル社
同社の「ADAM」のトップモデルにあたる「ADAM S」を出展し、車両は2015年から生産に入る。
パワートレインは1.4リッターのアイドリングストップ付ターボエンジンと6速手動変速機を組み合わせている。
最高速度は200km/h。停止状態から100km/hまで8.5秒で達するという。

一方では、新たな2.0リッターのディーゼルエンジン「CDTI」を出展。
出力密度を高めて燃料消費量とCO2排出量を低減、NVH特性を向上しているのが特徴という。
データでは、新エンジンは、同社の1.6リッター・CDTIエンジンと同じ排気量1リッター当たり62.5kWの出力密度で、最高出力が125kW/3750rpmとなっている。

・フォード社
同社のミニバンである「S-MAX」を初めて全面改良し、出展。2015年からヨーロッパでの発売を行う。
同社によると、スペースと実用性に優れたモデルという初代からの基本は変えず、最新の高度な機能を加え、力強さと高級な印象を与えるデザインにしている。
用意されたエンジンは、排気量1.5リッターと2.0リッターの「EcoBoost」ガソリンエンジンおよび、CO2排出量を従来より7％減らした2.0リッターの「TDCI」ディーゼルエンジンの3種類。
なお、新型S-MAXには、カメラ、レーダー、超音波センサを利用した16個の運転支援システムおよび安全支援システムが搭載されるという。