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古河電工など、メキシコ・グアナファト州に自動車部品会社を設立

自動車業界情報 (2013/05/01)

古河電工と子会社の古河AS(以下、古河電工グループ)はメキシコ・グアナファト州に自動車部品会社を設立する。新会社はメキシコの日系自動車メーカー向けにワイヤーハーネス(組み電線)を製造・販売し、2016年度には売上高約50億円を見込む。今後は安全装置の一環であるエアバッグ用のステアリング・ロール・コネクタ(SRC)等をはじめとする自動車部品の販売も視野に入れて事業を拡大していく。

 2011年9月に古河電工グループの北米における自動車用ワイヤーハーネスの製造・販売会社であったフルカワ・ワイヤリング・システムズ・アメリカを、同じく北米にてステアリングロールコネクタを中心とした自動車部品の製造・販売を担っていたグループ100%子会社のアメリカン・フルカワ・インクに統合し、QCDDM(注1)改善等のシナジーを創出して、北米における自動車部品事業の更なる商圏拡大をはかってきた。その結果、ワイヤーハーネス事業では日系カーメーカーからの受注が拡大しており、なかでも近年日系カーメーカーのメキシコ進出・生産拡大に伴い、特にメキシコ法人からの受注が増加している。新会社は、ワイヤーハーネスを中心にメキシコ市場、さらにはワイヤーハーネスを含む自動車部品全般においてメキシコの特恵関税制度(注2)を活用して南米・欧州市場への商圏拡大も目指す。



(注1)カーメーカーがサプライヤーに求めるQuality(品質)、Cost(コスト)、Delivery(納期遵守)、Development(開発能力)、Management(運営管理)の略。



(注2)メキシコ-メルコスール(アルゼンチン、ブラジル、ウルグアイ、パラグアイ)との間では、特に自動車、自動車部品等について相互に特恵関税を供与する協定(ACE No.55)が発効されている。同様に、メキシコ-欧州の間でも、自由貿易協定にあたるEUメキシコ連合協定(TLCUEM)やEFTA・メキシコ自由貿易協定(ESFTA)が締結されている。



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