WEC第7戦富士、トヨタの中嶋がポールポジション獲得！

モータースポーツ情報 （2012/10/13）

10月12日から静岡・富士スピードウェイにおいて始まった2012 FIA 世界耐久選手権（WEC）第7戦富士６時間耐久レース。
13日に行われた予選で、中嶋一貴が乗るNo.7 トヨタTS030が最速ラップをマーク。自身初のポールポジションを獲得することとなった。
秋晴れの朝を迎えた土曜の富士スピードウェイ。午前中にレースウィーク3度目となる練習走行が1時間にわたって行われた。
初日から好走していた7号車のトヨタは、このセッションで唯一の1分27秒台をマークし、ライバルのアウディにプレッシャーをかけた。
午後からの予選セッションはわずか20分間。爽やかな天候の中、No.1、No.2 アウディR18e-tronクワトロの2台が早速コースインしたのに次いで、7号車もコースへ。
1号車はブノワ・トレルイエ、2号車にはトム・クリステンセン、そして7号車に中嶋が乗り込み、
いずれも日本に馴染のあるドライバーが揃ってタイムアタックに挑んだ。
最初のアタックラップで遅いクルマに引っかかってしまった中嶋。だが次のラップで見事な走りを披露。
先に1号車がマークしていた1分27秒639を0.140秒上回る1分27秒499をマークし、トップに躍り出た。このあと、トップチームはセッション内にアタックを終了。7号車のポールポジションが確定した。
なお、チームとしては第5戦ブラジルでポール・トゥ・ウィンを飾っている7号車だが、中嶋は国内レースの関係で参戦していないため、
3選手揃って参戦した状態でのポールポジションはチームとしても初めてとなる。
2位に続いたのは、1号車アウディ。3番手は2号車のアウディとなり、今回もまたシリーズ上位を占める車両がトップ3に収まった。
また、LMP2クラスにおいては、No.44 HPD ARX 03b ホンダがクラストップタイムをマークした。
一方、GTE車両の予選では、No.77 ポルシェ911RSRがProクラスの、そしてNo.70 シボレーコルベットC6-ZR1がAmクラスのそれぞれポールポジション獲得に成功している。

■WEC第7戦 富士6時間耐久レース 予選結果（上位6台すべてLMP1）
１．No.7 トヨタTS030ハイブリッド（ヴルツ/ラピエール/中嶋一貴組）1'27.499
２．No.1 アウディR18 e-tron クアトロ（ファスラー/ロッテラー/トレルイエ組）1'27.639
３．No.2 アウディR18 e-tron クアトロ（クリステンセン/マクニッシュ組）1'28.370
４，No.12 Lola B12/60 クーペ トヨタ（プロスト/ジャニ組）1'29.871
５．No.21 HPD ARX 03a ホンダ（レベンティス/ワッツ/ケイン組）1'30.051
６．No.22 HPD ARX 03a ホンダ（ブラバム/チャンドック/ダンブレック組）1'30.410

・クラス別トップ車両
LMP2
No.44 HPD ARX 03b ホンダ（ポトリッツィオ/デルジエル/サラザン組）1'32.367

LMGTE Pro
No.77 ポルシェ911RSR（リエツ/リエブ組）1'40.289

LMGTE Am
No.70 シボレーコルベットC6-ZR1（ブレ/ギボン/ベロク組）1'41.386