トヨタ ヴィッツ フルモデルチェンジ
1999年に初登場したヴィッツも今回のモデルチェンジで3代目となる。
フルモデルチェンジでイメージが一新
まずは一目で変わったと思わせる外観は大きなインパクトがある。 全体的にシャープになったイメージで、リアのコンビネーションランプのみが先代の面影を残している。
新たに追加されたJewela(ジュエラ)グレードにおいてはメタリックな装飾や専用のシート表皮が使用され、華やかなモデルとなっている。
また、Fグレードにはアイドリングストップ機能を搭載した「SMART STOPパッケージ」が設定されるなど、低燃費を意識したモデルも登場した。
ヴィッツ RS
【5MTか7速スポーツシーケンシャルシフトマチック(Super CVT-i)か】
外観の変更に伴い、より重厚感のあるRSだが、エンジンについては1.5LでUグレードと同じ仕様となっている。違いとしては専用のデザインやサスペンションなどの足回り。
7速スポーツシーケンシャルシフトでのシフト操作は変速時間も向上しており、スポーティな走りに磨きが掛かっている。とは言え、マニュアルシフトについてはRSにのみ設定されていることもあり、難しい選択となりそうだ。
しかしながら、最小回転半径が5.6mと、決して取り回しの良いクルマとは言えない事を付け加えておきたい。
【モデルチェンジによるRSとしての進化】
今回のモデルチェンジにおいては最高出力、最大トルクが僅かながら低下している。モデルチェンジ前に対して最高出力は110psから109ps、最大トルクは14.4kgf・mから14.1kgf・mとなっている。
レスポンスの向上や重量の低減、それに伴う燃費の向上がメインとなっているのだが、これは今の時代を考えるならば正常進化ということであろう。
普段の使用にも耐えつつ、スポーティさも持ち合わせているクルマである。CVTの性能が上がると共にマニュアルシフトの存在も危ぶまれる今日だが、今後もその進化をしっかりと見せてほしいものだ。